今日は何気なく、ネットサーフィンしていたら、「心の中の天地真理」というブログを見つけた。さっそく、自分の「天地真理のまとめサイト」という欄にリンクさせてもらった。

管理人の方(ラガールさんという名前)は、2010年6月からこのブログを始めている。なので、かなり歴史が長いブログになる。この方は、ガンを患ったそうであり、その苦しい中の心の癒やしとして天地真理の曲を聴いたことが書いてある。また、お母様を、近年失ったようで、その悲しみをも語っている。更新の頻度は多くはないのだが、心にしみる文章が多い。ラガールさんの病気が完全に直ることを心から願う次第である。

私自身も母を亡くした当時のことが思い出される。私の母は胃瘻で栄養を取っていたが,次第にそれも難しくなり、体が衰えていった。同時に認知症が進み、自分が病院を見舞いに行ってもかすかに頷くだけだった。初めは見舞いに行くとうれしそうに応えてくれたのだが、だんだんと無表情になっていった。このあたり、ラガールさんのお母様と同じような状況だ。

ラガールさんのブログを読んで二つのことを教えてもらった。一つは天地真理がジョーン・バエズを尊敬していたことだ。ジョーン・バエズと握手している写真がある。ジョーン・バエズはベトナム戦争の時に、当時の北ベトナムに行って、反戦を強く訴えたのである。そして今も活躍されている。

ラガールさんは、天地真理が「ゆっくりと地道にフォークソングを聴かせるような活動を続けられる環境にあったら」と述べている。たしかに、天地真理は当時の商業主義に疲弊させられたとも言えるだろう。

それから、ラガールさんは、ミュージカル『君よ知るや南の国』のことも書かれていた。主人公ミニヨンとして、相手役の峰岸徹さんがウイルヘルムを演じて、二人の恋物語を演じている。天地真理はこのような分野でも活躍できたのだな、と思った。

YouTubeでもいろいろな動画がある。なお、YouTube では、南の国として赤道直下のアジアの国々の海岸が背景になっているが、自分はこれは場違いだと思う。もとの詩を書いたゲーテが頭にイメージしたのは、あくまでもイタリアである。北国ドイツから見て、イタリアは南国の憧れの国であった。だから、ゲーテのイメージに合わせて、YouTube 動画での背景は、イタリアの田園であって欲しい。などと、うるさいことを言ったが、お許しいただきたい。

 

まとめとしては、天地真理は音楽の道でいろいろな可能性があったのだが、その可能性を当時の商業主義が摘んでしまった。疲弊した天地真理は入院するしかなかった、ということだ。今はやりの芸能人も商業主義には気をつけるべきだ。(でも、旬なうちにできるだけ稼いでおこうという考えも理解できる)

さて、今日は1月31日である。1月は今日で最後である。1年の12分の1が過ぎ去った。ついこの間が正月だとせわしなく感じていたが、さて、明日から2月だ。春よ、早く来い。