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子どもの学費と、月々の仕送りを計算すると、もうじき数か月で貯金が払底することが分かった。それで、子どもに奨学金の申し込みをさせようか、あるいは銀行からの教育ローンを借りようか、などと考えていた。奨学金の申し込みは時間がかかる。教育ローンは、自分の年齢では(65歳以上なので)、貸してくれないようだ。

それでよく考えてみた。実家には山がある。先祖代々の山であるが、売るしかないと考えた。売却しても安い値段でしか売れない。でも、それしか方法がない。

thomashendele / Pixabay

今、山の価値は下がっている。そもそも木材の需要がない。安い外材に押されている。自分の実家の山はほとんどが杉の木である。そして枝打ちなどの手入れはしていない。そして山奥にある。

今、木材で売れるのは、4トントラックが横付けできて、檜などの高級材で、枝がきちんと下ろしてあって、まっすぐ伸びて肥えた木が生えている箇所である。自分の実家の山は残念ながら、そのような山ではない。

親戚の人にお願いしてみた。数か月かかったが、何とか、交渉成立で、売れそうだ。よかった。先祖伝来の山々で、ご先祖様には申し訳ない。特に、祖父や父が一生懸命、山に行って枝下ろしをしていた姿を思い出すと、心苦しくなる。でも、全く赤の他人に売るのではなくて、親戚に売るのであるから、ご先祖様も納得してくれるのではと思う。

自分の次の世代、自分の子どもたちはまったく山に興味がない。子どもたちは「将来ともずっと大都会に住みたい」と言う。あるいは「外国に住むのもいい」と言っている。

自分の役割は、次男が大学を無事卒業できるようにすることだ。これに全力投球だ。しかし、教育費は高いとつくづく思う。まだ、自宅から通うのならば、何とかやっていける。しかし、下宿しているので、毎月の仕送りと授業料はきつい。

他の国も同じなのか。ドイツでは、大学の授業料はただと聞く。羨ましい。

さて、山を売却したことで、何とか子どもの大学卒業の見込みはついた。この話は子どもたちには、あまりしないようにしたい。何か恩着せがましくなるし、子どもが負担に感じたりしないようにしたい。

とにかく、子どもはのびのびと大学生活を謳歌してほしい。卒業後は社会という厳しい世界が待っている。それまでのつかの間の青春を楽しんでほしい。

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