さて、9月だ。少し涼しくなってきた。先日、高校時代の同級生から電話がかかってきた。同級生は、今は退職して「毎日が日曜日だ」と言っていた。同級生はある会社で働いていて、最後は役員まで上り詰めて、数年前に退職したのだ。この前は、孫の写真を見せてくれて、「可愛いだろう」と言って、私に相づちを求めた。

確かに可愛いが、こちらはまだ嘱託の仕事を続けていて、子どもに仕送りを毎月している。金銭的には苦しい。なんだか、生活の対比がありすぎて苦しくなった。

さて、こんな私だが、この10日ほど夏休みを取ってのんびりした。しかし、正直言って二日目からはすることがなくなった。今日は朝から本をながめたり、昼過ぎに図書館に行ったり、その後、スーパーマーケットの中をブラブラしたりした。

私と同じような年代のシニアの男性がどこにでもいる。団塊の世代で日本各地で見られる。皆必死で暇つぶしを探しているようだ。毎日が日曜日だと苦痛のようだ。

先日、電話で話をした同級生は「毎日が日曜日だ」と言って、楽しそうに笑っていた。こちらは何もない日は退屈で死にそうになる。要は、金がありさえすれば、旅行に行ったり、演奏会に出かけたり、と色々な暇つぶしの方法が見つかるのだろう。

自分は現在の所は嘱託の仕事が暇つぶしである。しかし、時々はそれが忙しくなりすぎて、悲鳴をあげることもある。そんな時は、忙しい日々の後にくる日曜日などは貴重だなと感じる。これが毎日が日曜日だと全然有り難みを感じないのだ。むしろ苦痛になる。

どうしたらいいのか。できるだけ嘱託の仕事を続ける。毎日、働くのが難しくなったら、週に2回でも3回でも働かせてもらう。

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そして、完全リタイアになったら、何か身体を動かす趣味を見つけたい。自分は野菜畑で季節の野菜を栽培したいと考えている。

とにかく、一日のスケジュールをきちんとつくり、それに従って身体を動かそうと思う。家の中でごろごろしていたら、家内から邪険に扱われるのは自明のことである。できるだけ、外に行く。そして生産的なことをする。

などと、ソファーに寄りかかりながら、色々なことを考える。自分の年だが、あと数年で完全リタイアの年齢になる。何か生きがいを持つことだ。

私の叔父は退職してから手持ち無沙汰で日本酒を飲み始めた。叔母が驚くほどの量を飲むようになってしまった。糖尿病が悪化して、入院して、まもなく他界した。

叔父のそんな姿を見ていると、自分も気をつけなければ、と思う。完全退職してからこそが、しっかりと自分をコントロールするべきと考える。