昨日はDVDを3本ほど借りてきて見た。結構楽しかった。焼酎(博多の華)を飲みながら、いい気分でソファに横になり、DVDをみたのだ。借りてきたDVDのタイトルは『剣岳』、『紅(くれない)の豚』、『借りぐらしのアリエッティ』である。

『剣岳』は撮影が大変だったろうと思われる。現地、山の上で、冬の最中にも撮影したようだ。何年か前だが、富山県の山奥のある駅を降りたら、ここは映画『剣岳』の舞台となったところである、というような案内が駅内にあった。その時は駅の外や中の模様替えをして、エキストラもたくさん出演して、明治時代の駅に見えるように舞台設定をしたようだ。

ただ肝心の映画『剣岳』だが、平板な内容であり、自分は失望した。つまり、ドラマ性があまりないのだ。出てくる人たちも善人ばかりで悪役がいない。まあ自然の美しさや厳しさが見れたのは良かったが、なんらかの人間模様を期待すると失望するだろう。

それから『借りぐらしのアリエッティ』だが、これは良かった。ある古い家の軒下に住んでいる小人の一家。アリエッティはその中の少女だ。家の中には、少年が住んでいる。少年は心優しいのだが、心臓に病気を持っている。すぐに手術をする予定なのだが、手術はうまくいかなかった可能性が暗示されている。

少年の親切心が原因で家の下に住んでいる小人たちは住処を去らなければならない。少年とアリエッティの出会いや別れの場面が心打たれる。この話はなんとなく哀愁があっていい。

次は『紅の豚』という映画のDVDを見た。何時間も続けて見ているので、さらに焼酎も効いてきて、眠くなったりした。そのために、何だか内容がよく分からない点がある。

ポルコという主人公がいる。この主人公はなぜか豚に姿を変えられているのだ。その理由がいまいち分からない。歌の上手な美しい歌手と若い女性の飛行機設計士から好かれる。最後は主人公は人間の姿に戻ったようだ。でも、歌手と結婚したのか、わからない。謎の部分、語られない部分はあるが、でも、一応は最後まで飽きさせない工夫がされていて良かった。

自分は焼酎を飲みながら、これらのDVDを見たので、内容がよく分からない部分もあった。けれども、とにかく楽しい。焼酎をちびりちびり飲みながら、アニメ映画、とくにジブリ映画をソファに横になりながら見るのは、この世の天国に住んでいるような楽しさを味わえるのではと思う。