女性漫画を読んでみた。それについては数日前に、若干感想を述べてみた。

少々、補足の感想を述べてみたい。

まず、何故、漫画が面白いかというと自分の願望をストーリーに投影できるからだ。現実の生活に飽き飽きしている中年の既婚女性が、イケメンの青年との不倫の物語にドキドキするのは当然だ。よく年下のイケメン青年との物語が多い。

それから不倫を行う場合の危険性を教えてくれるという面で有益である。漫画では、ドロドロした内紛が起こるのだが、普通の人間では神経が持たないような泥沼の修羅場となる。こんな漫画を読むと、やはり不倫はダメだなと人々は学習する。不倫をした場合の社会的損失が多すぎると実感する。

このような漫画が存在するおかげで、年下のイケメンから好意を寄せられても、既婚女性は深入りをせずに、せいぜい喫茶店で二人きりで会話を楽しむという程度の冒険に抑えることができる。人に目撃されたとしても、仕事の打ち合わせとか言えば、特に問題はない。中年の男女が喫茶店で会話をしても、それ以上に進まないのは二人が高い倫理観を持っているからではなくて、社会的な制裁が恐ろしいからである。

男性にとっての社会的制裁の1番の具体例は失職である。私自身が見てきた例では、2つほど、不倫が発覚して、職を失った人を見てきた。怖いな、と思う。一回失職すると次の職場は労働条件が大幅に悪化するものだ。

男性が読むマンガ(青年マンガと少年マンガ)と女性が読むマンガ(少女マンガと女性マンガ)との決定的な違いは、恋愛の占める割合であろう。男性の読むマンガには、もちろん恋愛は重要な要素だが、出世とかスポーツの場面もかなりある。女性用のマンガは100%恋愛ものである。100%というのは言い過ぎかな。キャリアウーマンとして仕事に生きる女性を描く場合もある。

女性マンガは筆者が女性でないと描けないと思う。細かい女性特有の心理の動きなどは、男性の筆者には到底描けないものだ。男性の描く恋愛物語は女性の心理描写が荒すぎると感じる。でも、男性マンガは女性が読んでも楽しめるものだし、女性マンガは男性の読者にとっても楽しめるものだ。

私は無料のマンガを読んできたが、結構勉強になっている。マンガと言ってバカにはできないと思う。