『娚の一生(おとこのいっしょう)』という映画を見た。まず、「娚」という漢字に初めて出会ったのだが、読み方は「おこと」だそうだ。「男」とは意味が異なるのだろうと思うが、どのように異なるかは分からない。

豊川悦司が演じる大学教授がある若い女性(榮倉奈々が演じる)に恋をする。そして、その恋が成就してゆくお話だ。二人の間には年齢差がある。まあ、実社会では男がよっぽどの金持ちではないとこれだけの年齢差では恋愛はうまく行かないだろう。

豊川悦司はNHKの朝ドラ『半分、青い。』で演じている姿を見たが、その時はほとんど座っている姿であり、そんなに背が高いとは感じなかった。だが、この映画ではよく立っている、歩いている。背の高い榮倉奈々よりもさらに頭一つ高い。Wikipedia で調べると186cmとある。これくらいの長身の人は一般人では稀だが、芸能人ではある程度はいるようだ。そんな長身の二人の姿は確かに絵になる。映画では見栄えがする。

はじめに、染め物を干している中で、中年の女性を若い男が抱擁している。そして、この映画の最後は、女性の孫娘を初老となった、その男が抱きしめている。最初と最後はうまい具体に共鳴するような場面となっている。

内容はネタバレになるから、これ以上は紹介しないが、自分が感銘したのは、やはり日本の田舎、田園地帯の美しさであった。静かな田舎で染め物を生業にするなんて楽しそうだな、と思った。まあ、実際は布を染めることで、そんなに金は稼げない、だろう。さらにお店などが撤退して、生活も不自由だろうと思うが、そんなことは忘れるほどの田園地帯ののんびりとした生活であった。

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