『カッコーの巣の上で』を視聴した。これは、原題が One Flew Over the Cuckoo’s Nestであり、1975年のアメリカ映画である。2時間以上の映画であり、見続けるのにやや苦痛を感じだ。正直言って、あんまり分からない。精神病棟のあり方を告発しているのだろうが、この問題に対して深い関心を持っている人ならば、感動するのかもしれない。ただ、当時のアメリカでは、大評判になった映画で、いろいろなランキングで上位にノミネートされている。

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1970年代のアメリカの精神病棟だが、気の入った仲間達のシエアハウスのように思える。婦長さんが時々ミーティングを開いて、患者達の話しを聞いて、心療性の患者達の治療をつとめている。どうも、この病棟の患者達のほとんどは、生得的なものではなくて、生活環境の中で発生した後天的な疾患のようだ。ですので、このような自分を吐露することで行う治療が可能なのっであろう。婦長の運営方針に対して、主人公は、次第に不満をいだき、脱出して魚釣りにでかけたり、女友達を施設に連れて来て、どんちゃん騒ぎをする。

ただ、どうあっても、語られる非現実的な部分には白けてしまう。まず、簡単に船をチャーターして魚釣りにいけるのか。施設内に簡単に女友達を誘うことができるのか。そして、どんちゃん騒ぎで、酒で寝込んで、せっかくの重要な脱出の機会を逃してしまうのか。

最後の場面、主人公がロボトミー手術をされて無気力な人間になったこと、それで先住民族の大男チーフが彼を枕で窒息死させて解放してあげる場面、窓を割って脱出する場面などは、ちょっと面白いと思った。

アメリカ社会を、この精神病棟に例えているのだろう。そして、どのように逃げ出したらいいのか、その解放の道を考えるという意味なのか。しかし、よくは分からず。自分としてはちょとと難しすぎたのだ。