前回、若い女性と話す機会があったことを記事にしたが、きょうも話す機会があったので、その内容も記事にしたい。その人をSさんとしておく。

きょうは、今、付き合っている彼氏のことについて教えてもらった。あまり詳しいことは書けないが、とにかく、Sさんと彼氏は一年後ぐらいに結婚したいと考えているそうだ。結婚式に関してはSさんは若い女性にはめずらしく、行わなくてもいいと考えている。Sさんの女友達の多くは、人並みに結婚式を挙げたいと思っているが、Sさんは、特に必要ない、簡素な結婚式で十分だと考えている。むしろ、彼氏の方が人並みな結婚式を行いたいと希望しているようだ。

家も買う必要もないそうだ。賃貸住宅で十分と考えている。お金があまったら、それは二人の趣味に使いたいという希望だ。

Sさんは、子どもも欲しいのかどうか、自分自身でも分からないそうだ。子どもは欲しいのかどうか、二人の間で正式な話を出ていないようだ。


これらの話を聞いた私の感想は、これは、現代の若い人たちの典型的な考えなのだろうと思った。

やはり、現代は将来が見えないという点で、不安が大きいようだ。彼氏の方も、経済的なことを考えると、家族を持つ責任感を怖がっているようにも感じる。そんな彼氏の態度を見て、Sさんも100%乗り気で結婚というわけではないようだ。ただ、結婚はいつかはしなければならない。その義務感からの結婚かもしれない。

考えてみれば、昭和はいい時代であった。右上がりに給料が上がってゆき、みんなが中流の生活をできるという保証があったのだ。結婚もその枠内で、当然のことと意識されていた。

今は、明日はどうなるか分からない時代だ。独り身でも食べていけるか分からない時代だ。そんな時代に結婚というバクチをするのは、みんな怖がる。これは当然か。

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