久しぶりにシーモアを契約した。一か月ほどだが、読み放題ライトに登録した。柳沢やすおの全作品が読み放題で読めるようだ。これは有り難い。以前は『Dino』のような大人の話が好きだったが、今ではちょっと重い。高校生の爽やかなラブストーリーである『翔んだカップル』を久しぶりに読んでみた。けっこう面白い。忘れていることもあり、新鮮な気持ちで読むことができた。でも、何だかおかしい。若い男女が不動産屋さんの手違いで同じ家に住むようになる、なんて漫画の世界しかあり得ないのだが、たしかに、漫画なので、そのシチュエーションも笑いながら読むことができた。

主人公の名前は田代勇介(たしろゆうすけ)だ。ヒロインは山葉圭(やまばけい)である。もう一人のヒロインは杉村秋美(すぎむらあきみ)である。自分としては、山場さんよりも少々ミステリアスな杉村さんの方が気になるが、多くの人は山場圭のように関心を示すであろう。この3人で三角関係を構成するのだが、ドロドロした形ではなくて、それぞれが大人の対応をするので読んでいても楽である。田代勇介を巡る二人の女性の性格がまったく異なるのは、異なるようにヒロインたちを創造したのであるが、これは成功したと思う。

自分はこれをとにかく楽しんだ。この話には、続編『新・翔んだカップル』『続・翔んだカップル』『翔んだカップル21』があるが、やはり一番最初の『翔んだカップル』が面白かった。続編は基本的には最初のものには及ばないのだが、この作品も同じだ。