YouTube を見ていたら親鳥が雛を殺す動画があった。これを見て深く考えさせられた。この動画は時間的に生まれてから育ちまでシリーズで記録してある貴重な映像である。なんという鳥だろうか。コウノトリの一種か。エストニアの森に住んでいる鳥で、ある時に4つの卵を産んで、4つの雛が孵った。親は黒い羽だが、雛は白い羽で可愛らしい。かれらの巣立ちを記録してある。そのシリーズの一つは残酷が場面が記録されていた。

親が来ては、飲み込んだ小魚を巣に吐き出していく。それを兄弟たちが奪い合う。成長していくうちに4つの雛の大きさが異なってくる。一番小さい雛は食べるのが下手で、他の大きな兄弟たちが小魚を上手に食べるのに、この雛は上手く飲み込めずに魚を落としてしまうことが多い。ますます兄弟との大きさの差が出てきた。

6月1日18時頃の画像では、親がこの一番小さくて不器用な雛をつまみ出して巣の外に出そうとしている。巣の外に出されても必死でその雛は元に戻ろうとするが、親鳥は首を掴んで巣の中に入れない。雛同士は集まって温め合っているのだが、その雛は餌ももらえず、体温も下がり、ついには死んでしまう。

コメントを読むと、この雛鳥たちは数時間ごとに餌を与えられる必要があるそうだ。親鳥が頻繁に小魚を持ってくるのは大変な労力のようである。一番小さな雛を育てないことで、他の大きな雛の生存する可能性を高めるのだ。大きな兄弟たちにより多くの餌を与えることができるようにと、本能的に親鳥はそのように判断するそうだ。

他の大きな兄弟たちに生存率を高めるために弱々しい雛は死を宣告される。これは残酷なことだと思う。この一連のシリーズを見ていると、人間に生まれたことは有難いことだと思う。もちろん人間同士も生存競争はあるが、自然界のような過酷な競争はない。それに反して、自然界では、幼獣や雛が大人まで成長していけるのは限られた数のようだ。