ふくろうカフェが今元従業員から告発されているというニュースを見た。それは次のような内容だ。
告発によると、フクロウカフェの元スタッフは、2015年から2016年に働いていたというフクロウカフェの内部事情があまりにフクロウたちにとって酷い環境であったとしています。本来生きられたであろう寿命を待たずに亡くなったフクロウは「お迎えが来て新しい飼い主さんに引き取られた」とお店のホームページで虚偽の報告をされ、亡骸はその都度裏の空き地に埋められていたそうです。
フクロウたちは糞尿が増えるという理由で与える水分を極端に減らされており、喉が乾き嘴の下に特徴的なサインを出しても対処されることはありませんでした。体調不良となり死んでいったフクロウはギリギリまで我慢し、止まり木から急に落ちて倒れるような形で死んでいった子もいたそうです。
(http://otakei.otakuma.net/archives/2017020501.html)
自分は大阪のある街を歩いていた時に、ふくろうカフェの看板がかかっている店の前を通ったことがあった。その時は、ふーん、ふくろうと触れ合えるカチェか。面白いことを考える人がいるのだな、と感心したものだった。
その時は、ふくろうがそんな劣悪な環境で生きているとは知らなかった。ふくろうは愛嬌のある顔をしている。確かに可愛らしい(というか、目が大きいので可愛らしく感じる)。告発した動画をみると、ふくろうたちが必死で飛び立とうとするが、足に縛り付けられた紐のせいで動くことができない。ふくろうたちは必死でくちばしで紐を解こうとするが、それはできない。動画を見ていて気持ち悪くなった。
関心のある方は「ふくろうカフェ」「告発」というキーワードで検索すると、幾つかの関連する記事に当たる。また、動画をみることもできる。
ふくろうは元来は猛禽類で昼は休んで夜は餌を求めて飛び回る鳥である。ネズミなどの小動物を狙うのだ。夜行性なので、よく見るために、目が大きい。そんな森の中を飛び回っていた鳥たちが、いつの間にか紐で足をくくられて、飛び立つことができない。ストレスのたまる一方で、最後は絶食して死んでしまう。
犬や猫みたいに長年人類が家畜化していった動物とは異なり、ふくろうは完全に野生動物である。そんな猛禽類の身の上を考えると悲しい。カフェの経営者は速やかに他の形態でのカフェ経営を考えて欲しいと思う。