大阪の大地震だが、岐阜県でも結構揺れた。朝の8時ちょっと前であった。自分は何か揺れているな、と家内に言ったのだが、家内は「そんなことはない」と否定した。そしたら急に大揺れになって、家内も「あれ」と叫んで、身をすくめてた。

岐阜県に住んでいる自分としては、「岐阜県にはそんな大地震はこない。どこか他の地域で大きな地震が起こった」と推測した。自分が心配しているのは、南海トラフである。静岡あたりでいよいよ大地震が生じて、その余波が岐阜の地でも感じられたのかなと思ったのだ。

早速、親戚や知人と連絡を取り合う。みんな無事なようだ。息子は大阪にいるのだが、携帯電話で聞くと「アパートの中はめちゃくちゃだ」そうだ。メールで画像を送ってもらう。確かに部屋の中は散乱している。本箱から本は落ちているし、台所も皿が飛び散っている。よく言われるのが、「地震の後は部屋の中はガラスの破片が散乱しているので、靴を履いて後片付けをするようにしてください」である。

息子にもそのことを言ったのだが、幸いにもガラスなどの破片は落ちてないそうだ。

息子のアパートは階段のところの壁にヒビが入り、いくつかコンクリートの破片が落ちている。心配なのはもしも同規模の余震がきたら、そのアパートは持ちこたえられるか、という点だ。

タワーマンションなどはいくら展望が良くても住みたくない。大揺れだろうし、万が一、崩壊したらどうなるか。そんなことを考えていた。

それから、しばらくして再度息子からの連絡があった。水は大丈夫だそうだ。はじめは茶色だったが、今は普通の色になっているそうだ。どうやら、水道管が破裂して、修理したので、修理した時に泥水でも入ったのではないか。とにかくトイレが使えるというので、それはよかった、と思う。

息子は、近くのコンビニでは、ミネラルウオーターとインスタントラーメンは売り切れと言っていた。茨木のイオンモールに行ってみたら、スーパーマーケットは開いていたが、それ以外の店は休業だそうだ。

知人たちも元気なようでよかった。大阪の震度6弱とはかなりの地震の規模になるそうだ。東日本大震災が震度7であるから、相当深刻だと思う。震度6と震度7はどう異なるのか。どうやら数量的には定義はなくて、人々の体験で決めるようだ。気象庁の定義は以下の通りである。

6弱 立っていることが困難になる。 固定していない家具の大半が移動し、倒れるものもある。ドアが開かなくなることがある。 壁のタイルや窓ガラスが破損、落下することがある。
6強 立っていることができず、はわないと動くことができない。揺れにほんろうされ、動くこともできず、飛ばされることもある。 固定していない家具のほとんどが移動し、倒れるものが多くなる。 壁のタイルや窓ガラスが破損、落下する建物が多くなる。補強されていないブロック塀のほとんどが崩れる。
固定していない家具のほとんどが移動したり倒れたりし、飛ぶこともある。 壁のタイルや窓ガラスが破損、落下する建物がさらに多くなる。補強されているブロック塀も破損するものがある。

これらの定義を知っていれば、素人でも判断できるようだ。さて、自分が一番心配しているのは東海トラフである。東京にゆく度に、新幹線を利用する。東京にいる時に静岡で大地震が起こると帰れなくなるなと心配する。

自分の親戚や知人は日本の各地に住んでいる。日本はどこに住んでも災害からはまぬがれ得ない。とにかく、無事にと祈るだけである。

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