数日前の節分の日に、スーパーには沢山の恵方巻きが売り場に置いてあった。人々が集まって購入していた。何で購入するのか。
昨年は、自分も好奇心にかられて、恵方巻きをコンビニで買って食べてみた。切ってないので食べづらかった思い出がある。
皆なんで恵方巻きを買うのか。特に美味しいとは思わない。単なる海苔巻きではないか。普通の海苔巻きは切ってあるので、食べやすいが、これは丸かじりするので、食べにくい。
さて、スーパーには以下のような掲示があった。「福を巻き込んだ恵方巻きを用意する。恵方を向く。長いごとをしながら、黙々と食べる。」という食べ方だ。
つまり、願い事が叶うようにとの縁起物だ。正月の初詣と同じ理屈だ。
自分が子どもの時は、こんな風習はなかった。いや、3年前まで自分はその存在すら知らなかった。ネットで調べると、セブンイレブンが広めたそうだ。
商業主義が売り上げを伸ばそうと、このような日イベントを考案したようだ。つまり、バレンタインデー、ホワイトチョコレート、恵方巻き、ハロウイーンなどが、伝統的な正月、節分、ひな祭り、などに加えて新しくイベントとして参加してきた。
これに毎回付き合っていると相当な出費だと思う。スーパーやコンビニでは、何かとイベントを作っては人々に財布を開くように促しているのだ。このまま行くと、いつかは、毎週、いや毎日がイベントであり、我々はそれに付き合うことになろう。
冠婚葬祭もかなり金がかかる。さらに、女性ならば、成人式の晴れ着、卒業式の袴などもかなりの出費ではないか。一人だけスーツで行くと、晴れ着をかりるだけのお金もないのかと変に勘ぐられてしまう。やはり人と同じようなことをしなければと思ってしまうのだ。
さらには、思い出作りになるのだろう。要はいい写真を残しておきたいのだと思う。美しく着飾って写真に写りたいと思うのだ。
自分の場合は子どもは二人とも男の子で、その意味ではあまりお金はかからなかった。女の子を持った親御さんたちは金銭的には大変だなと思う。でも、子どもを着飾らせることが楽しみで、それを励みにして働くという考えをする人もいるだろうが。