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2016-04-01

乙武洋匡氏の不倫に関して、週刊誌に暴かれてからいろいろな記事が出ている。乙武の本『五体不満足』はベストセラーであったが、この不倫の記事が出てから、アマゾンのコメントも手厳しいものが多くなってきている。

身体の障がいにもかかわらず、ここまで社会的に成功を収めた同氏の努力には敬服せざるを得ない。しかし、同時にまた障がい者の性に関して大きな問題提起をしているように思える。

男性の場合は、年頃になれば性的欲望は高まる。女性の場合も似たような状況だと思うが、私は男性なので、女性のことは、よくは分からない。男性の性的欲望に絞って語っていく。

メンタルな障がいを抱えている若者の場合は、自分のフラストレーションが性的なものに由来することが自分では気付かない。ただ暴れるだけである。その意味では、ストレートに性的な暴行を女性に加えたりすることはない。

ただ、知的障がい者の施設では、夜寝る時に、男女の寝室を分けて、男女が交わらないようにしている。万一のことを考えているのだ。そして、彼らの間には、性的な交渉は一切許されていないのだ。そのような運命なのだ。

身体的な障がい者の場合は、やはり性的な欲望は年頃の若者と同様にある。ただ、その欲望を充足する可能性がかなり低くなる。

身体的・性的な欲望は男性の場合、自慰行為でかなり解消できる。しかし、乙武氏の場合のように、両手がない場合はどうするのか。自慰行為で解消するという手段も許されていないのだ。

ネットで多くの人が乙武の行為を非難している。しかし、私としては、手足がないという障がいを抱えた同氏が、不倫という、ほとんど超人的な行為を行えたことに驚くし、驚嘆する。

もちろん、不倫自体は感心すべき行為ではないが、とにかく、大変なハンディを持った人が堂々と不倫という行為までできたことに、まず努力賞をあげたいと思う。

ショーンKが学歴なないのに、努力であれだけの地位に達した。私はハンディを抱えた人が超人的な努力で何かを成し遂げたこと自体は素晴らしいことだと思う。たとえ、それが経歴詐称であったり、不倫であったりしても、何かそれで彼らの存在意義がゼロ点になることは、おかしなことだと思う。

ところで、障がい者の性の問題、今まで、みんなが避けてきた問題、障がい者も当然持っている性的欲望をどのように対処するか。学問的にも、ほとんど研究はされていない。これが同性愛ならば、かなり研究も進み、かつ世間の偏見も減ってきたのだが。

とにかく、我々は「障がい者は性的欲望を持つな」と言うことはできない。では、どうするか、私もその解決策は分からない。ただ、目をそむけてばかりいてはいけない問題であることは分かるのだが。

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