天地真理のCDを買う。
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2016-07-17

先日、高速道路を運転していたときに、多賀のパーキングエリアで休憩した。そして、CDのコーナーを見ていたら、天地真理のCDを見つけたので早速購入した。このCDは自分は持っているのだが、引っ越しを繰り返しているうちに、いつのまにやら紛失してしまった。それで、早速、再購入して高速を運転しながら聴いてみる。

そして、いくつかの曲を改めていい曲だと認識した。天地真理のヒット曲のうち、1974年の後半以降の『思い出のセレナード』『木枯らしの舗道』は、あまり聴く機会はなかったのだが、今回何回も聴いてみた。これらは魅力あふれる曲であることを発見した。

とりわけ、『思い出のセレナード』の「何故に今はとどかないの あなたのあの胸に」の部分はメロディーも歌詞も何となく心打たれる。悲恋の歌であり、過ぎ去った愛を懐かしむ歌である。

1974年後半以降、これらの曲を最後に、天地真理には大きなヒットはなかったのであるが、自分なりにその理由をいくつか推測する。それまでの彼女の路線は、愛がうまくいった喜びを歌ってきた。『ひとりじゃないの』『二人の日曜日』『空いっぱいの幸せ』『恋人たちの港』など、恋人への思い、そして恋人も彼女の愛に応えてくれている歌ばかりである。

『恋人たちの港』の歌詞、「海沿いのこのお店、窓際に座ったの、美しいことばかり、なぜ私とあなたにあるの」この歌詞などは恋の喜びを素直に歌ったものだ。

彼女はこの路線の歌を歌うのが似合っていたと思う。しかし、これ以降の曲、『思い出のセレナード』は悲しい曲、悲恋の曲が多いように感じる。

所属事務所が大人の歌手として成長していくためには、悲恋も歌ってレパートリーを広げるべきだと考えたのではないか。その方針に従って、「別れ」、「一人」、「悲しい」、「かえらない」などがキーワードとなる歌が多くなっていく。

この事務所の方針は結局は失敗であったように思う。それ以降はいい曲を出してもヒットにつながらない。曲のイメージと彼女のイメージが結びつきにくかったように思う。

彼女にとってもヒット曲がなかなかなかったのは辛かったと思う。デビューからヒット曲を連発していた彼女にはこれは耐えられなかったと思う。そのために、1977年始めに休業をする。

これがはじめは売れなくて、挫折を何回も繰り返して、のし上がってきた歌手ならば打たれ強かったと思う。しかし、天地真理の場合は、デビューしてからの3年間の快進撃が彼女のメンタルを弱くしてしまったと考える。

『思い出のセレナード』はとても魅力あふれる曲で自分が大好きになりそうな曲だが、この悲恋路線を選択したことは長い目で見ればマイナスにつながったのかな、と高速道路を運転しながら考えた。

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