自分は60代の半ばの年齢だ。この年だと将来どうしよう、こうしようと考えることは少なくなる。若い人ならば、お金を貯めて家を買おうとか、車を買い換えたいとか、早く課長に昇進したいと考えるのだろう。

自分は最近よく過去のことを思いだす。それも楽しい思い出よりも、むしろ嫌な思い出、恥ずかしい思い出の方がよく頭に浮かぶ。自分はネガティブな性格だろうか。

特に、中学生と高校生の頃かな、自分が一番辛かったのは。人からいじめられ、からかわれた。会社員のころも嫌な上司からいじめられた。仕事に熱心でなかった自分も悪いのだが、興味を持てない仕事で苦しんだ。

ただ、人生のポイントとなる時には、上手い具合に人生のサイコロが転がってくれた。入学試験、転職、子どもの入学試験と上手い具合に、希望通りに話がとんとん拍子に進んだ。特に1回目の転職と2回目の転職には、お世話になった人たちに深い感謝の念をいだいている。もう故人になられたと思うが、お礼を述べたい。

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思い出は、7割ほどが嫌なことであり、3割は楽しいことか。若い頃は自分は世間知らず、常識がなくて、よく恥をかいた。しかし、この年になると、ある程度の常識はわきまえるようになり、恥をかくことも減った。これからは、人との接触をできるだけ減らして、静かに生きてゆきたい。

さて、家内との話題だが、子どもたちのことを話すことが多い。子どものことは、夫婦の共通の関心事であり、いつまでも話は尽きない。子どもがいない夫婦はいったい何を話題にしているのか不思議に思う。

下の子が無事卒業して就職してくれたら、一安心だ。人生の大きな仕事をすべて仕上げたという感じになる。もちろん、実家の修理とか、父母の仏事なども残っているが、子どもの卒業と就職に比べれば、気が楽な仕事だ。