久しぶりに東京に行ってきた。東京はたくさんの人がいる。駅のホームなどにたくさんの人がいるのを見ると、相変わらず東京は活気があるなと感心する。

xegxef / Pixabay

昔は東京で会社員をやっていた時期もある。満員電車に揺られて、銀座や新橋の方にある職場まで通ったものだった。そのころは朝の電車は大変な混雑で(今も混雑は同じ程度かもしれないが)、会社に着くとクタクタになった。その頃考えたことは、若いから満員電車でも今は耐えられるが、中高年になって満員電車は厳しいなと思っていた。

その後、自分は会社員をやめて教員の道を進んだが、これは良かったと思う。やめないで会社員を続けていたら、ストレスで体を壊したのではなかろうか。

会社員だった時は、社内の40代50代の人がよく胃潰瘍で休職するのを見た。ストレスで胃潰瘍になるだろう。そして、無事復職できたとしても、ある程度の年齢になると子会社への出向がある。出世コースから外れた人は、子会社に行く。給料が減る場合もあれば、以前と同じ給料水準を保証される場合もある。

会社員にとって人間関係はストレスの元になる。上司がおかしな人だと困ってしまう。悪意を持って仕事の邪魔をする人もいる。そんな人でも一応は愛想笑いをしながら付き合いをしなければならない。ところが、教員の世界は、教員同士の付き合いは希薄になる。生徒と向かい合うことが多くて、教員の同僚との関係は薄くなる。おかしな同僚がいたとしても影響されることは少なくなる。まったく口をきかないということも可能だ。

電車の中でそんなことを考えながら座っていた。向かい側の座席には7名の人が座っている。3名はスマホをいじっている。2名は文庫本を読んでいる。1名は居眠りしているし、残りの1名はぼんやり外を見ている。車内をずっと見渡すと、自分が一番の年寄りかなと思う。スマホがない時代は、こんな時は、人々は新聞を読むか本を読んでいた。今の時代は新聞社や出版社は売り上げは減だろうと推測する。

自分が乗った電車は山手線だが、乗客の1割から2割は外国人のようだ。これは私の会社員時代と大きな違いだ。その頃は日本人ばかりだった。こんな日本のどこを見に来るのか。どこが面白いのか、と思うが、外国人はまた別の発見をするのであろう。