タバコをやめて良かった。
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今日は3月31日だ。明日から、4月1日である。4月になると学校が始める。この日は何かの区切りに、ちょうどいい日である。

昔、自分はタバコを吸っていた。19歳から25歳ぐらいまで、およそ6年間ぐらい吸っていた。あの頃は、タバコが安かった。自分がよく吸っていたのは、セブンスター(100円)、ハイライト(80円)、ショートホープ(50円)などだ。洋モクを吸っている友人がいたが、自分には洋モクは値段が高すぎて手が出せなかった。

吸い始めると段々と中毒になってくる。タバコがなくなると我慢できなくなる。冬の寒い日でも、外の自動販売機に買いに行ったものだった。あの頃は、屋外にタバコや酒の自動販売機が置いてあって、誰でもいつでも、タバコ・酒は入手できた。

タバコは喉元を通るときにとりわけ美味しかった。ラーメンを食べた後に一服は、とてもタバコが快感だった。

その頃は、社会全体がタバコに寛容であった。列車の中ではタバコを吸えた。会社の会議では、机の上に灰皿をおいて、みんな喫煙をしながら会議をしていた。大学時代では、ある先生はタバコを吸いながら授業をしていた。今では、考えられない時代だった。

自分はタバコを楽しんでいたが、数年経つと、タバコはやめるべきだと気づき始めた。金がかかる。家で吸っていると「火事になるのでは」と母親がいつも心配していた。吸いすぎると胃が痛い時がある。会社では同僚からタバコを吸っていると「煙い」と言われて嫌われていた。

決定的だったのは、この頃から健康に良くないことが社会全体に知られるようになってきたことだ。肺がんになる確率が高くなる。タバコ一本吸うごとに寿命が何分か縮まると言われるようになった。

自分は区切りがいい時に、よく禁煙を試みてた。1月1日とか、4月1日などは1年の区切りの日時である。それゆえに、そんな時は机の前の壁に「禁煙」と貼って、禁煙を試みた。

大抵は、うまくいかなくて、数日でダメになった。何回も禁煙の試みをした。でもダメだった。そんなことが何年も続いた。

ある年の4月1日にいよいよ決意して禁煙することにした。周りの人にも宣言した。会社で、同僚の可愛い女性から、「頑張って」と激励された。自分の意思が弱くなり吸いたそうになると、その女性は、「頑張ってください、今が踏ん張り時ですよ」と言われた。まあ、彼女に、おだてられて禁煙に成功したようなものだ。

禁煙を始めると、しばらくはタバコのことしか考えられなくなる。常に「吸いたい」「吸いたい」と思ってしまう。数日は歩いていても、空中を漂っているような違和感があるのだ。自分が自分でなくなった気がする。でも、1週間ほど我慢すると苦しさは減ってくる。そして、一ヶ月ほど禁煙に成功すると、完全に大丈夫だ。もう戻ることはない。

タバコをやめたおかげで、貯金がたまり出した。朝飯が美味しいと感じるようになった(今までは、朝起きると一服していたが、それによって、朝飯の時に食欲が減退する)。階段が平気で息切れせずに登れるようになった。良いことばかりであった。

毎年、4月1日になると、禁煙しようと努力した頃を思い出す。それから、禁煙を励ましてくれた同僚の可愛い女性を思い出す。

もしも、あの女性と結婚していれば、自分の人生の要所、要所で、励ましと勇気付けをしてくれて、自分の人生はもう少し成功していたのではと考えたりする。

realworkhard / Pixabay