今年はいただいた年賀状の数はかなり減った。今まで、必ず送ってくれていた人から、来なくなったことが今年は特に目立ったのだ。自分は60代後半だし、自分と同年輩の人々はだんだんと病気やらで書けなくなってきたか、疲れはてて年賀状どころではないか、あるいは、、、最悪のことが起こったのかなと心配をしている。

今年いただいた、親戚の女性からの年賀状について報告したい。その人は数年前に電話でやりとりした時に、乳がんを患っていると語ってくれた。どの程度の症状か、ステージはどの程度かは教えてくれなかった。それ以来、年賀状のやり取りの時は、なんとなく気になっていた。

今年その方からの年賀状が届いた。それには、「長らく年賀状をいただきましたが、勝手ながら、賀状は今年までとさせていただきます。皆様のご健勝をお祈りします」と印刷されていた。

そして、表の宛名の部分は手書きであった。その文字が震えていて乱れているのである。私の母がなくなる直前だが、介護施設関係の書類にサインしてもらう時にも、文字が乱れていた。そんなことを思い出して不吉な感じがした。

どうか私の心配が杞憂であってほしいが、その方は来年以降は年賀状を書けなくなると覚悟したのではと思う。印刷した文面なので、全ての知人・友人・親戚に配ったのではと思う。最悪の事態に備えたのではと思う。

ところで、私自身の字も最近は震えている。要は、手首の筋肉が衰えたので、しっかりとボールペンを持てなくなったからだろう。私からの年賀状を見て、知人たちは、私が衰弱して字もしっかりと書けなくなったのではと推察するかもしれない。

ところで、話は変わるが、私の子供たちは年賀状は一切出さない。全てスマホを介してのメールやラインでのやりとりだ。年賀状という制度はいずれの日にかは無くなるだろう。私自身も年賀状のやり取りは面倒臭い。来年からはゼロにしてもいいのだが、そうも急になくすわけにもいかない。仕方がないかな。

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