東南アジアでの人々の老後
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2015-10-26

東南アジアの国々は老後保証の制度は日本ほど整っていない。例えば、フィリピンでは、国民年金はない。国民健康保険もない。生活保護の制度もない。もちろん介護保険の制度もない。

するとどうなるか。老後は大変なことになる。貯金をしておけばいいのだが、インフレ率が高いので、なかなか銀行に貯金という気持ちになれない。ゴールドなどの貴金属を購入しておくのは一つのインフレ対策である。

国民健康保険がないので、病気になれば実費で払わなければならない。入院するとしても膨大な金額になる。高血圧の薬など、日本では安いが、フィリピンでは高価な値段になる。高血圧の薬を購入できないと、ある程度の年齢になると心臓病や脳梗塞の確率が高まってくる。

慈善病院(Charity Hospital)があり、無料で医学生たちが見てくれるが、学生が見るので信頼性はイマイチである。また薬代は支払わなければならない。

生活保護の制度がないので、収入の道を断たれると即それは餓死につながる。ただ、この国は気温は高くて果物などは一年中に豊かに実り、衣服代とか住居費は日本ほどかかることはない。そのために、お金がなくても生きやすい国である。

何れにしても庶民は防衛策を講じなければならない。それは、子供をたくさん産むということである。たくさん産むと子供達は、老後の自分を守ってくれる。これらの国が多産の国と言われているが、それは親が自分の老後のことを考えていることも理由の一つである。

たくさん産めば、子供達は協力して自分を助けてくれる。一人ぐらいはとても親孝行の子供がでるのではないか。その子供と同居すれば、何とかなるのではないか。つまり、子供の存在が国民年金、生活保護、国民健康保険の肩代わりになっているのである。

そんな国でも次第に少子化の流れが進んでいる。教育の重要性は次第に認識されるようになり、教育費の負担を考えると子供はたくさん産めないという気持ちになる。カトリックの国だが、避妊は一般に認められている。

とにかく、日本の諸制度はいろいろな問題を抱えながら、今までは何とか機能しているのである。ただ、それも財政的な裏付けがあって可能なのである。日本が財政的に破産するか、日本国家が存続する限りは、少なくとも国民年金制度は存続するのではないか。そう期待したい。

Simon / Pixabay