マンガを読むのが好きになった。シーモアという大手のマンガのサイトに登録した。シーモアライト読み放題に登録している。毎月会費として700円ほどを払うと読み放題のマンガが読み放題になる。ライトというコースは、あまり過激なマンガは読めないのだが、70歳目前の高齢者にとっては、ライトでもかなり過激である。

土曜日・日曜日とリビングルームのソファに横になって青年マンガを読んでいた。特に 柳沢きみお という漫画家の作品は面白い。『おいしい水』という作品は、早坂年男と風見春というカップルのアパートの隣に、早坂の同僚の滝川修二とその恋人・笹山敦子が引越しをしてくるという場面から始まる。それから男と女の双方とも浮気をしたりで、泥沼の話になってくるのだが、まあ面白い。個人的には、最初の平和なカップルであった、俊男と春が戻って復縁となってくれればと願ったが、そのような結末にはならなかった。個人的には、

『夜に蠢く』も面白かった。なお、「蠢く」とは「うごめく」と読むそうだ。作者は同じく、柳沢きみおである。この話は、ある大手の出版社の社長の身代わりとなった、郷屋川というさえない中年男の物語だ。冒頭の貧乏なアパートに住む妻子の姿が印象的であった。この妻子を捨てて行くのだが、郷屋川はもう振り返ることはない。このストーリーには続編があるのだが、それでも冒頭の貧しい生活をしていた妻子が出てくることはない。なお、この話の面白い点は、身代わりというアイデアであろう。漫画家はこんなにも変わったアイデアを生み出さなければならないのかと驚く。また、貴子が生き返った点は少々不自然かな。正編と続編の繋がりがうまくいっていない。

『未望人』という話だが、35歳で昇進したばかりのサラリーマンの中上登が二葉由美という同僚と仲が良くなり、徐々に家庭が壊れてゆく物語だ。ただ、この話は辛くて読めない。中断している。

『新・翔んだカップル』も面白い。田代勇介と山葉圭という大学生のカップルの話だ。これは話が途中までだが、まあまあ面白い。続編の発行が待たれる。とにかく、サラリーマンが妻子を捨てて家庭が壊れてゆくという話は恐ろしすぎて読めない。だが、この話は大学生の間での出来事で、恋敵が現れても、まあ独身の男女の間の話で、気楽に読める。

『愛人』という話も面白い。最初のストーリーは平凡なサラリーマン武と女子大生、真理の物語だ。主人王は色々暴走するのだが、最後は初めの妻と子供のところに戻ってゆく。それは救いとなる。次のストーリーは隣の主婦と仲良くなる話だが、これも家庭崩壊が始まる辺りから読むのが辛くなってくる。これも中断だ。


柳沢きみおの作品は面白いが、家庭が崩壊する話は辛い。レビューを読むと、家庭の主婦の方も、こんなマンガを読むと怖くなり、腹たつとか怖くなると感じる人が多いようだ。私は腹は立たないが、とにかく不気味で怖くなる。さて、次回、論じて見たい。