『Good Girl 大合本』を読んでみる。
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このところ、漫画をよく読んでいる。柳沢きみお『Good Girl 大合本』を朝の数時間ほど読んでいた。内容だが、近眼でガリガリの冴えない高校生である寺山修(てらやま・おさむ)の、ドタバタ青春ラブストーリーである。修は高校卒業後は東京の美大に進学して、デザイナーとしての将来を夢見ている。

修は最初は江崎厚子というクラスメートに好意を示しているが、うまくいかない。それ以降は色々な女の子に関心をしてしてゆく。特に、どの子と深くコミットするということはなくて、余韻を残す形でお話が終わってゆく。

自分は高齢者だが、この高校生のラブコメディーは読んでいて楽しかった。自分は男子校出身で、大学もほとんどが男子ばかりの学校であった。女性と知り合うチャンスはほとんどなかった。だからこそ、このような漫画を読むと、自分が経験できなかった学園のロマンスをしている気になって楽しくなる。

青春の一番感受性の高い時期にこそ、恋愛を経験すべきだと思う。初恋は実らないというけれども、片思いでも、とにかく深く心を動かす経験をしておくことは大切だろう。中高年になってから不倫という形で恋愛をする人もいるのだが、その時は感受性は鈍くなっている。とにかく、実態は妄想が中心であったとしても、中学生や高校生の時に、異性に対して憧れの気持ちを持つという経験は絶対にすべきだと思う。そんな思い出が1つもない人生は寂しいなと思う。これは、自分の人生を振り返っての後悔の念であるのだ。

ところで、柳沢きみおという漫画家は多作である。面白い漫画もあるが、読むのが辛い漫画がある。読むのが辛い漫画は、不倫物で、配偶者を裏切ってゆくというプロセスに、自己投影して恐ろしくなって読めなくなってしまう。その点で、青春コメディーは、甘酸っぱい思い出を語ってくれるので、安心して自己投影できるという面もある。