2015-12-27

昨晩はお酒を飲んでそのあと YouTube でいろいろな音楽を聴いてみた。YouTube は本当に便利だ。聴きたい曲のタイトルさえ分かれば聴くことができる。そして、映像もついているし、何よりもいいのは無料であることだ。これでは、CDが売れなくなるのも仕方がない。

いろいろと聴いてみた。まず、天地真理の曲をいろいろと聴く。まず『恋人たちの港』を聴く。画面は山下公園が出てくる。数年前に訪れたことがあった。仕事の関係で、写真をたくさん撮ったのだ。さて、この曲に出てくる笑顔の天地真理だが、息をのむ美しさ、気高さ、清らかさである。

YouTube に投稿されたコメント欄を読むと、「天地真理は美人ではないけれども庶民的で親しみをいだく顔である」というコメントがあった。自分は彼女は神々しい美しさであると思うが、そうは思わない人もいるのだな、とちょっと驚く。まあ、人の主観はそれぞれ異なるから、意見が異なるのは当然なのであるが。

次は、舟木一夫の曲をいろいろ聴く。このところ、『美しい人』と『東京は恋する』をよく聴く。歌詞は75調で日本語の詩の美しさを究極まで引き出しでいる。『美しい人』の中で、「姫石楠花(ひめしゃくなげ)の花のように」という歌詞があるが、姫石楠花とはどのような花なのか知りたいと思う。いつか実物を見たいと思う。

この歌詞の中では外来語はあんまり登場しない。ボート、スナップ、カメラなどである、これらは75調の中に溶けこんでいる。ところで、AKBの『恋するフォーチュンクッキー』を聴いてみたら、フォーチュンクッキー、ミュージック、カモンカモンベイビーなどの外来語が出てくる。どうあっても日本語の歌詞の世界に溶けこめない単語である。歌詞がヘンテコな感じがする。でも若い人たちはこのような歌詞を好むのだろうと思う。

自分が20代の後半あたりから、歌謡曲の世界が変わり始めた。歌詞の様子が異なってきた。それまではラジオで聴いていたのだが、テレビで見ることが普通になってきた。ラジオの時代はメロディーと歌詞に集中して聴いていたが、テレビになると歌手の踊りなども重要な要素になってくる。またテレビ映りする人が好まれるようになってくる。

そして、アメリカの音楽の影響を受けて育った人々が出てくる。アメリカのポップ音楽がますます影響を強める。日本語の世界では、カタカナ化へと進む。写真機→カメラ、天然色→カラー、録音機→テープレコーダー、電子計算機→コンピュータと言い換えが進んでいく。もう、日本語の語彙の世界が根本的に変化したと言えよう。

自分はやはり生まれた時代の影響があり、歌詞の美しさを追求したような曲が好きだ。『北上夜曲』、『エリカの花散るとき』などもYouTube で聴くと心打たれる。藤山一郎の『東京ラプソディー』は、これは歌詞は魅力的だが、75調でも57調でもない。ラプソディーとかパラダイス、ジャズなどの外来語が取り入れられて伝統的な詩文の中には入らない。当時は新鮮な驚きで迎えられたのだろう。

などともっとたくさん書きたいことがあるのだが、明日以降に続きを書いていきたい。

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