アメリカの老人たち
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2015-08-18

アメリカ人の友人が来て、アメリカの老人の介護の問題を語ってくれた。介護の仕事に携わる人間はほとんどがアフリカ系アメリカ人、ヒスパニック、フィリピン人などであるそうだ。そして、白人や日系人はそのような仕事に就く人は少ないようだ。アメリカは金持ちは多いがまたPoor People も多い。西海岸の至る所に、テント村があって、貧しい人々が暮らしているとのこと。

医療制度もまた問題である。国民保険(Medicare)は、日本のようには機能していない。アメリカの医療費は極めて高い。ある程度お金を持っている人は、Medicare は使えない。全て自分のお金で支払わなければならない。そして、財産が無くなってくると、何%か、例えば、70%ほどがmedicare  でサポートされるようになる。完全にお金がなくなると、つまり破産状態になると、100% を medicare でカバーしてくれる。いずれにしても、中産階級、つまり中途半端にお金を持っている人は、医療費の支払いで苦慮しているようだ。

また、日本のような介護保険制度がない。高齢者が9時から5時までサービスをお願いして、それも食事とか、掃除とか、項目ごとに明細が決まっていて、それぞれ費用が掛かる。日本などは大ざっぱに決まればいろいろなことをお願いできる。アメリカでは決められたことしかやってくれない。費用も高く、だいたい月で50万ほど掛かるそうだ。日本ならば、かなり介護保険でカバーしてくれるのだが。アメリカには介護保険制度はない。

また、老人ホーム(nursing home) も日本とはかなり異なるそうだ。日本のホームでは、頻繁に行事があり、誕生会、クリスマス会、カラオケ大会などがある。高齢者同士の交流があるように工夫がされている。しかし、アメリカでは、個室に閉じこもり、ただテレビを見るだけ、介護の担当者も機械的な扱いで高齢者に接するという。もちろん、高級な老人ホームでは、かゆいところに手が届くようなケアがされる。

自分は母を今年の1月に看取った。それまで、老人ホームや病院をいろいろと母はお世話になったが、本当に、日本の制度は素晴らしいと思う。ただ、これだけのサービスが受けられるのはあと何年かなと思う。いずれにせよ、高齢者の増大で、制度的にたち行かなくなるだろう。そのためにも、我々は貯金などで自己防衛をしておく必要がある。

photo credit: pratice via photopin (license)