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3月はとても忙しい月であった。我が家は子供の独立やら自分たちの引越しでバタバタしていた。今、引越し先の新しいアパートでは、段ボールの箱が積み重なっている。少しずつ荷ほどきをしている。今度、また引越しをするときは、できるだけ物は捨てて身軽になって引越しをしたいと考えている。

大家さんから電話がきた。自分たちが使っていた駐車場の端に掃除道具と洗濯物をかけるメタルの棒が捨ててあったという連絡だ。思い出した。とにかく、忙しくて、荷物をあわてて車に積みこんだのだ。出発のときには、駐車場のあとは確認しなかった。多分、積み忘れだろう。「申し訳ない」と大家さんに謝ったが、大家さんは残存物整理の費用として私に1,500円を請求したいと言う。仕方ないだろうな。払うことにする。

これまで住んでいたアパートの敷金がいくら返ってくるか心配である。この金詰まりの時なので、敷金がまるまる返金してもらえればありがたい。それは無理だろうな。どれくらいの金額が返金してもらえるか。長く住んでいたので、傷みや汚れも目立つと思う。7万円ほどでも戻って来れば万々歳なのだ。

さて、この引越しの日の前後に家内の親戚から家内に依頼があった。「手術をするので小学生の子供をしばらく預かってくれ」という依頼だ。この殺人的な忙しさの中でのこんな依頼、家内は当然のこととして断る。

すると、その親戚はカンカンに怒った。本人たちからすれば、「生死に関する病気の手術で入院するのに、子供を預かってもくらない」という怒りだ。シングルマザーなので、他に頼る人もいないというわけだ。

geralt / Pixabay

こちらとしても、どうすることもできない。親戚の手術の日に合わせて引越しの日の変更などできやしない。この時期は引越し業者は殺人的な忙しさで、変更をお願いすれば、また新たな支払いをしなければならない。向こうもどうしようもなければ、こちらもどうしようもない。とにかく、そっちで何とか解決策を見つけれくれ、ということだ。

その親戚は金はない。こちらも金を持っていない。金がないと何かと融通がきかない。臨機応変な対応ができない。貧乏人同士が頼り切って、共倒れになる。その親戚からは時々は金の無心があって、まだ返してもらっていな金もある。ほんとうに嫌である。

その親戚が景気が良い時は助けてもらったので、こちらも何か恩返しをしたいと思うが、ちょくちょく頼られたりすると「いいかげんにしてくれ」と言いたくなる。

家内はそんなことを親戚に言ったようだ。親戚は家内と口論となり、しばらくは絶縁状態だ。私は直接に親戚とは会話をしていないが、家内のそんな話を聞くと心が沈む。

みんな苦しくて困っている。しかし、こんな忙しい時期、小学生を預かるなんて無理だ。他の人を当たってくれと願いたい。

金があれば、その親戚は個室ベットに入院して、子供を同室させたりとか対応ができるのであろう。

うーん、どうすれば良いのか。自分たちが似たような境遇に面したらどうするのか。分からない。