小林麻央がなくなった。ネットを見ているといろいろな人がコメントをしている。改めて、小林麻央のガンに対して多くの人が関心を示していたことが分かる。

わたしは、このところガンを調べている。それ故に、小林麻央の死に対して他人事のようには感じられない。まず、第一印象は、「ガンは怖い!」である。

34歳の若さで、幸福の絶頂にいた人、有名な歌舞伎役者の妻として、アナウンサーとして知名度があった人でも、ガンの魔の手から逃れられない。

私は60歳代であり、家内は50歳代である。いつガンが襲ってきておかしくない年齢である。親戚知人では、ガンに苦しんでいる人がいる。現に家内の姉(私には義姉だが)は、子宮ガンで苦しんでいる。

義姉は食べ物に非常に注意している。白米はがん細胞を増加させるので、玄米しか食べない。水を頻繁に飲んで体の掃除をしている。タバコを吸っている人のそばには近寄らない。

義姉はガンになってから生活態度がすっかり変わった。食べ物・飲み物・空気などに非常に注意深くなった。義姉の子宮ガンはステージ2である。ステージ2で5年後の生存率は77%だ。何とか、生き残るという強い決意を持っている。

小林麻央の場合、乳ガンが見つかった段階でステージ4であったそうだ。5年後の生存率は43%となる。2014年の10月に乳ガンが見つかったので、それから2年と8か月が経っている。それ以前にも体調の不調があったが、ガンの兆候を見逃してしまったと聞く。

小林麻央のオフィシャルブログを見てみる。ずいぶんと詳しく治療をしている姿を写真や文字で説明している。浮腫で足がむくんでいる姿まで公開している。

子どもたちが母親の看病をしている姿も公開している。子ども二人ともまだ幼い。幼い子どもを残して逝くのは母親としてとても心残りだろうと思う。

小林麻央の顔の写真はいつでも笑っているが、でもなぜか寂しい笑いのようにも見える。本人は死の恐怖と戦うわけであるから、心の内面を推察すると、私自身も苦しくなる。

現代の最高水準の医療を受けているのだろう。それでも、治らないのか、ガンは何と恐ろしいと思ってしまう。

義姉の話に戻るが、義姉もかなり痩せてしまった。化学療法をしているので毛は抜けている。カツラをかぶっているのだ。ステージ2なのだが、大丈夫かなと思ってしまう。金がないので、病室は共同の部屋だ。小林麻央は病院は個室だろうから、その点は恵まれている。


朝、私は散歩した。初夏の朝、まだひんやりとしている。半ズボン、Tシャツで周りの田んぼなどを眺めていた。生きていることのありがたさを感じる。60歳代の自分だが、まだ生きている。

自分に何ができるか。いただいた命なので、大事にしたい。一日一日を大切にして生きてゆきたい。そんな風に考えるのだ。