弘田三枝子の急逝したとのことだ。よく言われるのが整形前と整形後の違いだ。前は、ぽっちゃりとした健康そうな若い女性であった。しかし、整形後は何か妖艶な感じの神秘的な女性へと変貌した。神秘的とはなにがしら病的な雰囲気を漂わせている。

彼女はダイエットにも成功している。整形とダイエットでこんなにも雰囲気が変わるものかと驚かれる。芸能人だからいくらでもお金はつぎ込める。いまから50年前の整形の技術でこれだけ変貌できるのだから、今の技術では別人のように変えることができるだろう。

整形はそれを維持するのがこれまた大変だ。顔の細胞は自然のありのままの姿に戻ろうとする。また、老化という別の要素も現れる。でも、現代の進んだ技術ならば、お金さえつぎ込めば、かなりの部分、美しさを保持できる。

女性はなぜ美しさにこだわるのだろうか。これは美しさは女性のランクを決めるからであろう。美しさが女性のアイデンティティになっている。私の家内も60近いが高い化粧品を購入して、外出前は念入りに化粧する。家内は、化粧は楽しいという。60歳になったら、もう面倒くさくて化粧などはしないのかと思ったが、そうではない。若いころと同じぐらい時間をかけて丁寧に化粧をする。

その化粧の延長上にあるのが、美容整形であろう。美しさ=女性というイメージは脳内に刻み込まれている。それから逃れることはできないようだ。