韓流ドラマ『赤と黒』と『自己発光オフィス~拝啓 運命の女神さま!~』を見た。両方ともとても面白いというわけではないが、何とか最後まで見ることはできた。ドラマとしては確かに合格点には達すると思う。このところ、韓国ドラマにたいする要求が厳しくなり、よほど良質のものでなければ最後まで見ることはできない。徐々に韓国ドラマに慣れてきて(あるいは、飽きてきて)、相当のないようでないと、最後まで視聴することは出来ないようになってきた。なので、自分としては、最後まで完走できれば、ドラマとしては合格なのだ。
『赤と黒』は、日本の光景が登場する。岐阜県の下呂温泉でのロケもあったようだ。主人公のプレイボーイが三人の女性を誘惑するのだが、それは復讐心から計算された行動だったのだ。女性陣が簡単に誘惑されるので、不自然だなとの感想は持った。でも、最後はどのような結末になるのか知りたくて最後まで見た。三人の誰と結ばれるのか、と興味津々であった。結果的には、韓国ドラマには珍しくバッドエンドであった。日本のドラマだとこのような結末は結構あるのだが、韓国ドラマでは珍しい。韓国ドラマは、その意味で、視聴者を楽しませることに徹底しているのだが、これは例外的なドラマだ。
『自己発光オフィス~拝啓 運命の女神さま!~』は、さえないヒロインが頑張りによって最後にはエリート社員と結ばれるという内容だ。会社を舞台にしたドラマは、自分も会社員の経験があるので、興味深く視聴した。二人の男友達に支えられて、エリート社員のハートを射止めるという、これまた韓国ドラマによくある都合のいい話だ。女性はこの様なドラマを見て、現実の厳しさを忘れて妄想に耽ることができるだろう。しかし、会社の中での競争意識の激しさは驚くほどだ。これだけ、競争心が強いので、韓国がこれまで経済発展してきた理由が分かる気がする。
今は、『マイヒーリングラブ』というドラマを見ている。10話ぐらいまで見た。かなりどろどろの話だ。しかも52話まであるという大変なストーリーだ(もっとも一話は40分強と短いが)。よく韓国の脚本家はこんな長大な話を書けるなと感心する。これまた、この話では財閥がでてくる。一般庶民の間での恋愛とかの話はないのか。今、満島ひかりと佐藤健の『ファーストラブ初恋』は庶民の間の初恋や恋愛物語だ。財閥の御曹司と貧しい娘との恋愛ではない。『ファーストラブ初恋』の方が、現実にはありそうで視聴して納得が行く。それに反して韓国ドラマはエンターテイメントに徹していて、たしかに面白く見ることができるが、あらすじが分かると繰り返し見たいとは思わない。日本と韓国のドラマの成熟度(現実に近いかどうか)は、日本の方が高いだろう。