『未亡人の復讐』というドラマを視聴した。夫がパワハラで自殺したので、未亡人が会社の関係者に復讐を企てるという話だ。この話だが、いくつか不自然さを感じて自分は楽しめなかった。まず、松本若菜が演じる未亡人だが、きわめて高度なICT技能をもっている。会社の中での人々の仕事をてきぱきと手伝うのだが、これは不自然である。このドラマで見せるほどの高度のテクニックを身に付けているのならば、当然かなりの勉強・修行が必要だ。だが、何もなくて、長年専業主婦だけをしていた人が高度のICT技能の持ち主として派遣社員として働く。そんなことがあるのか、何か納得しない。
また、松本若菜が復讐をするのだが、夫の自殺に特に原因となったとは思えない人々まで復讐をする。これは過剰復讐ではないか。最初の課長ぐらいで、あとは特に復讐する必要もないように感じる。話のために復讐を続ける。もっと憎しみが湧いてくるようなエピソードをいれないと、復讐された人はなぜかもらい事故のように感じてしまう。とにかく、ドラマの構成が粗いようだ。
ただ、ヒロインの松本若菜は非常な美人であり、その人のかもし出すエロスを楽しむということならば、このドラマはありだろう。しかし、この人は全然年をとらない人だ!何年も昔の『電王』そして、『愚行録』『金魚妻』と常に神秘的な美しさをかもし出している。
まとめると、内容というよりも松本若菜の魅力を味わうという意味ならば、このドラマの視聴はありだろう。