2015-12-20

さわやかさが「売り」の歌手といえば、女性ならば、天地真理であるし、男性ならば、舟木一夫であると思う。二人の歌声は青春時代独特のすべてに可能性が開かれていた時代を象徴するものである。小学生の頃の自分は舟木一夫の歌を聴いて、自分にもやがて素晴らしい青年時代がやってくるのだという予感に軽い興奮を感じていた。

天地真理の歌声も自分の20代前半の楽しかった時期と重なって懐かしい。二人の歌声を聴くと、あの時代の日本、高度成長のぐんぐんと成長していく時代の日本がよみがえる。個人的にも何でも可能なんだと信じていた若いころの自分を思い起こさせる。

二人は今は何歳か。天地真理は1951年11月5日生まれであるから、現時点で64歳である。舟木一夫は、1944年12月12日が誕生日であるから、71歳である。青春の象徴であった二人も、今やいい年齢になった。

二人とも老年になったが、さわやかさは失われていないと思う。二人がデッエットの歌でもあればとも思う。二人が一緒になって、過ぎ去った青春の日を懐かしむ歌があってもいいかと思うが、どうだろうか。

あるいは、二人が主演する映画でも製作したらどうだろうか。ストーリーとしては以下のような内容だ。昔恋人だった二人が40年振りに出会い、懐かしい日々を回想するという映画だ。二人が肩寄せ合って坂道を歩く、夕日を背景にとぼとぼ歩む姿などを入れたりすれば、それはけっこう絵になると思うのだが、どうだろうか。

この映画には回想シーンも必要だろうから、二人に似ている若い俳優さんを探すことになる。現在の若い俳優さんで二人の若い頃に似ている人は誰がいるか。あるいは、二人の若い頃の役には、天地真理の娘さんと舟木一夫の息子さんに出てもらうというのも一案だろう。

天地真理には娘さんがいる。青木真保さんだ。舟木一夫にも息子がいる。この息子は芸能界には入らずに、慶應中学から慶應義塾大学へと進み、堅気の商売をしていると聞く。映画出演は固辞されるかもしれないが、何とか、説得できないものか。

こんな風に映画が撮影されていくことを勝手に想像してみる。現在の二人と若いころの二人の回想シーンを混じえた映画の撮影は面白と思うのだが、このブログの読者の人々は賛同してもらえるか。

 

oiran_003