2015-08-08
先日、天地真理という歌手について語った。ブログを読んだ友人から彼女の魅力は何か、もう少し詳しく語ったらと勧めてくれた。 その提案に従って再度考えてみる。
自分が20歳ぐらいの時の天地真理は一世を風靡した歌手であった。そして彼女のイメージは、清潔感、気品、明るさなどであった。しかし、天地真理はそのイメージを保つことはできなかった。どの芸能人にもそれは難しいことであろう。(しかし、吉永小百合は、そのイメージを今日に至るまで保持している。これはこれで驚異的なことである。)
天地真理の場合はその落差が著しい。清らかさ、気高さ、可憐さの象徴みたいな人が、数年後には裸の写真集を出したりAV映画に出演する。肉体的にも天使のような姿から、肥満した、いかにも健康管理には無頓着な姿をさらけ出す。
ただ、自分も人生経験を積んできたので、芸能人の持つ清らかなイメージとは作られたものであることを知っている。彼女のプロデューサーたちが相談して、この新人はこのイメージで行こう。そうすれば、一番売れるだろう、と。しかし、そのイメージを一生続けることは難しい。
彼女の20代以降の人生は作られたイメージとの戦いであったように感じる。そのイメージを克服しようといろいろなことを行ってきた。そのことで人から非難を受けることもあった。しかし、今では自分自身と折り合いをつけて納得した老後を迎えつつあるのではないか。 天地真理は私よりも1歳若い。同世代として、60歳代の代表としての彼女にエールを送りたい。ところで、ネットを探していたら、「再発見、歌姫 天地真理」というサイトを見つけた。このサイトの管理人も大変なファンのようで数年間にわたり彼女のことばかり述べてある。読んでみると面白い。管理人が彼女の熱狂的なファンだったし、今でもファンであることが分かる。とにかく、古きよき時代であった昭和時代と天地真理は深く結びついているのである。