昨日の夜は、珍しくテレビ番組を見た。食事をしながら、『芸能人格付けチェック』という番組を見た。この番組は、芸能人が二つの選択肢を出されて、どちらが本物で、どちらがにせ物かを当てる番組である。ワインならば、高価なワインと一般のワインが出て、飲み比べてどちらが本物(高価)か当てる。その他、プロとアマチュアの音楽の演奏を聴いて、どちらがプロか当てるのである。
毎回、Gackt が見事に当てるが、今回も全問正解であった。知人に言わせると「あれは、やらせだ」と言っていたが、それにしてもかなり高い確率で当てるのは凄いと思った。彼は、毎日高価なワインや牛肉を食べているので、料理の真偽を当てるのは得意なようだ。
しかし、Gacktは何やら神秘的な感じのする男である。日本語、英語、中国語(北京語)、韓国語、フランス語が話せると、Wikipedia に記してあった。これだけ、才能溢れた男だとかえって結婚相手に困るだろう。
こんな男の嫁さんになる人は大変だろうと思う。自分が女ならば、こんな完璧な人と結婚したいとは思わない。どちらかと言うと、どこか抜けていて、だらしない面がある人の方が安心できる。
そのあとに、『相棒』というテレビ番組を見た。それなりに、面白くて最後まで見た。水谷豊が演じる杉下右京がややクールな刑事役であり、反町隆史が演じる相棒の冠城亘がやや情に流される若手の刑事役である。それなりにいいコンビを作っていた。
面白かったけれども、でも、ストーリーが非現実的で今ひとつ話にのめり込めなかった。ありそうもない話だ。警視総監が簡単に誘拐される。外国人を雇って誘拐させる。警官がまとめて殺される。などなどである。
殺人の動機も薄い。ドラマのライターは毎回劇的な仕上げにいなければならないので、大変だが、それにしても無理なストーリー展開だ。
あと、登場人物が美男・美女過ぎる。男はまあ不細工の人もいるが、女性は全員が美女である。これは、非常に現実感に乏しくなる。以前、『天使の恋』を見たことがあった。これまた、美男・美女の恋物語で、現実感が乏しい話であった。
人によっては、ストーリーを追うよりも、自分は好きな俳優を見るために、ドラマを見るという人がいるだろう。自分はそうではない。純粋に話の展開を楽しみたい方だ。すると、映像を見ることは自分の楽しみが減ることになる。
映像だと自分の想像していた主人公の姿がはっきりと見えるので、ある意味で面白いが、自分はやはり小説のように、登場人物の姿を想像することで楽しみたい。そうだな。自分は昔ノルウエーの森が好きで、小説を読みながら、主人公たちの姿を思い浮かべて楽しんでいたのだ。でも、映画を見たら、登場人物たちが自分の想像していた姿と異なっていたので、がっかりしたことがあった。これは、最初から映画で見ていれば、よかったのかもしれないな。
小説や映画だが、古典として定評があるものを中心に読んだり見ていくつもりだ。ストーリー展開が無理でなくて、それなりに人に感銘を与えるものが生き残っていると考えられる。