去年の今頃か、週刊文春が川谷絵音とベッキーの不倫の記事を載せて、大きく世間を騒がせたのは。

あれは二人の芸能活動にとって、かなりの打撃になった。ベッキーのCMはなくなり、レギュラー番組から外されて、活動自粛となった。川谷は、せっかく紅白歌合戦にでるまでになったのに、その後の紅白歌合戦にはお呼びがかからなかった。健康な番組作りを目指すNHKとしては、不倫の川谷は登場させるわけにはいかなかったのだろう。

ただ、芸能界は面白いところで、不倫というネガティブなイメージがついたとしても、それが長い目で見ればプラスになることもある。少なくとも、知名度が上がったことは間違いない。

「川谷」とか「ゲスの乙女」とか、名前も歌もまったく知らなかった自分でさえも、その名前を知るようになったのである。芸能界は、知名度がきわめて大事である。「忘れられたらお仕舞い」の世界である。負のイメージでも上手に使えば、芸能界で長生きすることが可能だろう。

川谷にとっては、文春という頼りがいのある味方ができた。文春が事あるごとに宣伝をしてくれる。

昨年の秋には、ほのかりんという女性タレントとデートしているところを見つけて、未成年者に酒を飲ませたと文春は非難した。社会的な常識からすると、19歳の人間が酒を飲むことは強く非難することは、やり過ぎと思う。しかし、文春は何かお題目が必要だったのだ。

さて、そのこともあり、川谷はしばらくは活動を休止した。そして、再び、文春が今週号で記事にしてくれた。

無期限の活動休止から復帰するロックバンド「ゲスの極み乙女。」の川谷絵音(28)が、恋人・ほのかりん(20)と表参道にある高級フレンチレストランでデートする模様を、「週刊文春」が撮影した。

これは今週号の文春の記事の内容は上記のようだ。独身同士なのだから好きにやってくれ、と言いたいが、文集は相変わらず追いかけ回す。

http://bunshun.jp/articles/-/2104

川谷も文春という熱心なファンというかストーカーに追いかけ回されて大変だと同情する。でも、これは、考え方であるが、無料で宣伝してくれていると解釈して感謝したらいいだろう。

でも、写真を見ると大きなマスクをかけて顔を隠しながらの外出である。ほのかりんは黒髪ロングからボブカットにしているが、これは変装の一種であろう。黒髪ロングから髪を変えることで、自分の顔を一新して分からなくしたのだろう。確かに外出には不便である。

川谷は、いっそスケジュールをすべて文春に知らせることにしたらどうか。そうすれば、文春の記者も追跡という面倒くさいことはしなくていいのだ。スケジュールに記された場所と時間に待ち構えていればいい。川谷は文春が自分の宣伝をしてくれる親切な雑誌と考えて、スケジュールを連絡してあげればいい。双方の利益になることで、ウインウイン関係が築ける。