私が若い頃、キャンディーズというグループが流行であった。メンバーの一人、スーちゃんが数年前に乳ガンでなくなっている。

ふと思い出したのは、最近、自分の知人や親戚がガンになることが多く、さらには小林麻央がガンでなくなっている。そんなことで、自分はガンに対して敏感になっているからである。キャンディーズの一人が数年前に乳ガンでなくなった詳しい状況はどうであったのか知りたいと思った。

スーちゃん

メンバーは3人いたが、スーちゃんが乳ガンで、2011年になくなっている。55歳という若さである。Wikipedia に彼女の病気との戦いぶりが書いてある。それから引用する。

結婚翌年の1992年(平成4年)に乳がんが見付かり、幾度か再発を繰り返したが、いずれも早期発見で秘密裏に治療を受けながら芸能活動を続けていた。これらの事実は、田中の死去直後の記者会見において、夫の小達一雄により初めて公式に明らかにされた。闘病の事実は親族のみに伝えられ、盟友である伊藤蘭と藤村美樹ですら、伝えられたのは死の約3年前で、共演者には一切明かされていなかったという。

2010年(平成22年)10月に十二指腸潰瘍を患い、その治療のため絶食をしたことで体力・免疫力が低下、乳がんが再発。2011年(平成23年)2月には、がん細胞組織が急激に増殖するラッシュ状態となり、肺や肝臓にもがんが転移した。

他の情報をも総合すると、乳がんは早期の発見であった。腫瘍部分だけを切り取り、乳は温存方法を取った。そして、18年後の十二指腸潰瘍の治療が原因で、体力・免疫力が低下して、ガンが再発したということだ。

ガンは18年後にも再発するのだなと怖くなった。結局は完治したように見えても、体の免疫力で押さえ込んでいるだけなのだ。抑え込む力が弱くなると、ガンが増殖し始める。

アメリカでは、遺伝子検査をして、乳がんになる確率が高いと、前もって切り取る人がいる。アメリカの女優、アンジェリーナ・ジョリーは、「将来の乳がん予防のために乳房切除」をしたことで有名になった。

彼女の場合は、事前の遺伝子検査で、BRCA1と呼ばれる遺伝子に変異があり、乳がんにかかる確率が87%と高かったという。確率が高いから切除か。なるほど、合理性を重んじるアメリカ人らしい発想だと思った。

日本で、この遺伝子検査をすると、20万から30万円かかるそうだ。ただ、日本人の多くはそこまで割り切れる人は少ないのではと思う。しかし、一旦、乳ガンと診断されたら、思い切って切断するのも一つの方法かと思う。自分の家内が乳がんと診断されたら、切除も一つの方法と割り切るつもりだ。女性のシンボルであるが、その保存にこだわったために、命を縮めた人の例をたくさん聞く。