2016-09-12

今日は9月12日であったが、アメリカでは1日遅いので、9月11日である。15年前のこの日の悲劇を追悼してアメリカでは各地で儀式が行われた。2001年の9月11日のことであった。自分は12日の朝、ネットを開けてみたら、「アメリカで飛行機がワールドトレードセンターに突っ込み、ビルが崩壊した」という意味のニュースが第一面だった。

しばらく、この意味が分からなかった。地震や火事や台風は自分の想定できることであった。しかし、このようなテロ活動はまったく想像外のことであった。飛行機をのっとって、乗客もろともトレードセンタービルに飛び込むという発想がまったく理解できなかった。自分の想像力をはるかに超える出来事である。

それ以来、アラブの青年たちの自爆攻撃のニュースは丹念に読むようになった。異教徒を狙って自爆攻撃をすると天国にいける、と本当に信じているのか。でも、本当に信じているから、そのようなことができるのだろうな。

ところで、日本の神風特別攻撃隊の青年たちの多くは、来世などは信じていなかったと思う。国家から強制された自殺ということか、そして飛び立つて敵艦に突っ込んでいくことで自分の一回きりの人生はお終いであることも承知していたのだろう。いくら戦時下のあの雰囲気の下とは言え、自爆攻撃には本能的に恐怖を抱いたと思う。

拒絶するという選択肢がなかったパイロットたち、顔は笑っても心は恐怖だったろうと思う。一方の、アラブの青年たちはどうなのか。自分たちで志願するのだろうと思うが、本当にアラーの下で天国に行けると信じているのか。それとも、死後の世界はないと思うが、アラブの大義のためには自分は死ななければならないと覚悟を決めているのか。

分からない。これらの青年たちの気持ちはどうなのか。その気持ちは純粋であり、賞賛すべきことなのか。分からない。

ところで、話が変わるが、追悼式の時に、ヒラリー・クリントンは体調が悪くなり、早々に退席をした。ヒラリーも若いというイメージだったが、もう68歳だ。アメリカの政治家は常にタフである格好をしなければならない。無理がたたったのか。ニュースでは肺炎で早々に退席とのこと、早く健康体に戻って欲しいと願う。

トランプが大統領になったら、どうなるのか、まったく想像がつかない。暴れ馬は世界をかき乱すだろう。ヒラリーが体調不調で大統領選をリタイアしたら、トランプ大統領につながるので、その意味でもヒラリーに頑張ってもらわなければと思う。

http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/september-11-attacks/
http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/september-11-attacks/