市丸の『明治一代女』を聴く。
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2016-03-28

昨日は夕食時にビールをたくさん飲んだ。それでいい気持ちになり、YouTubeで昔の曲をいろいろと聞いていた。かなり昔の曲を、と言っても戦前の曲だ。それらには、結構いい曲が多い。

私はこの時代の音楽が好きだ。江戸時代と何か繋がっているような感じがする。三味線の音も何か優雅な感じがする。YouTubeで聴くと市丸の『明治一代女』『すみだ川』『天竜下れば』などが素晴らしい。

『すみだ川』の歌詞であるが、1番は「銀杏返しに黒繻子(くろじゅす)かけて 泣いて別れたすみだ川 思い出します 観音さまの 秋の日暮れの鐘の声」である。「銀杏返し」とは下の画像のような髪型をいう。ネットでさらに調べると、「銀杏返しは女性の髪型の1つ。髻(もとどり)――頭頂部で束ねた髪――の上部を2つに分け、左右に曲げて半円形に結んだもの。江戸後期から明治にかけて使われました」(出典:二木紘三のうた物語)

この曲は、3番の歌詞は「都鳥さえ一羽じゃ飛ばぬ むかし恋しい水の面(おも)逢えば溶けます 涙の胸に 河岸(かし)の柳も春の雪」である。「都鳥さえ一羽じゃ飛ばぬ」の部分は、伊勢物語の「名にし負はばいざこと問はん都鳥わが思ふ人はありやなしやと」を踏まえているのであろう。

この場合は都に残した恋人のことを、都鳥に聞いてみたいという在原業平の気持ちを反映している。でもよく考えたら、「都鳥さえ一羽じゃ飛ばぬ」という語句とどのように関連するのか。

ところで、市丸のことを調べてみると、この人は近衛文磨の愛人だったそうである。えーつ!と驚いたのだが、これは公然の秘密で周知のことであったとネットに書いてある。この当時の政治家は妾を何人か囲うのはよくあるとのことだが、今の感覚では驚くことである。

金持ちの実業家や政治家は芸者たちの中から妾を選んだのだが、現在のような素人の女性との関係はご法度だったようだ。近衛文磨が堅気の女性と不倫関係になったら、それは強い非難を受けただろう。

日本が太平洋戦争を起こしてしまう原因として近衛文磨の優柔不断な性格が原因してしまう。軍人たちに引きづられ日中戦争に深入りしてしまう。その意味では、東条英機よりも悪質かもしれない。政治家としての資質として大事なことは信念を持つこと、人にひきづられないことになろう。

市丸
市丸(Wikipeidiaより)