2016-04-04

先日、高速道路を走っていたときに、無性に自分のお気に入りの曲が聴きたくなって、サービスエリアで何かドライブにふさわしいCDはないか探した。今、自分が一番興味を持っている歌手は市丸だが、古すぎて、市丸のCDはない。

あまりに昔の歌なので多分ないだろうと予期していたので、これは仕方がない。それではと、天地真理のCDを探す。ところが、これもない。(自分はもちろん彼女の CDを持っているが、実家の方にある。引越しが続いたので、実家に荷物をまとめて送った。その中にあるようだ。最近は、自分は音楽が聴きたくなったらもっぱらYouTube を使っている。CDが必要な時は、ドライブの時ぐらいだ)

天地真理のCDもないので、それでは舟木一夫のCDを探す。これはあった。高速道路で人々がドライブしながら聴く曲として、舟木一夫の曲はまだ現役のようだ。

幾つかの曲は自分があまり聴いたことのない曲であった。後日、YouTube やネットで調べると、舟木一夫はたくさんの曲を歌っている。当初から売れることは予想されていない曲もある。例えば、ドーナツ盤の頃のB面の曲は、あんまりパッとしない曲が確かに多かった。舟木一夫の時代はドーナツ盤全盛期の時代であった。

舟木一夫ほどの人でも、ヒットしたのは2割程度ではないか。しかも、人気がピークを過ぎると、いくら量産しても、ほとんどがヒットパレードの下位にも登場しない。

舟木一夫や天地真理のようなスタープレイヤーでも、8割は失敗であった。人は8割の失敗に耐えられるか。芸能事務所も失敗作が8割になると、採算が取れないとして、新しい歌手の開拓に力を入れるのであろう。

量産しすぎたゆえに命を縮めたと言えよう。舟木一夫の青春ものは素晴らしかったが、量産しすぎたように思える。芸能事務所は、売れるうちにできるだけたくさん売ろうとする。そのために、歌手としてはかえって短命になる。

1年に一曲か2曲程度、流行歌でも10~20年は持続して人々から愛される歌が望ましい。そのような歌が本来の歌であろう。今のように数ヶ月で忘れ去られるのは早すぎる。

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