2016-06-21

ふとベートウベンの交響曲を聴きたくなったので聴いていた。交響曲の全曲が収まっているCD集をむかし買ったのであるが、あまり聴かなかったものを、久しぶりに取り出して聴いてみる。自分は有名な第5とか第6や第9は苦手である。もう少し軽くて短い曲が好きだ。

それで、第1と第2を聴いてみた。軽快で聴いていて楽しい。あんまり深刻でなくて、適度に明るさがある点がいい。自分がベートウベンの交響曲を二つに分類すると、軽くて自分好みは1,2、4、8番の交響曲である。3,5,7,9番は格好いい曲であるが、重くてどうも聴く気になれない。第6番も有名だが、自分はちょっと退屈に感じる。

自分はLPレコードでたくさんクラシック曲を集めたことがあったが、やがてCDプレイヤーが出回るようになり、LPを購入することは少なくなり、またCDも収集するという癖はなくなった。そんなおり、ベートウベンの交響曲の全集をレコード店で見つけたので、まとめて購入したのだ。これはザグレブ・フィルハーモニック管弦楽団が演奏して、指揮者はRichard Edlinger という人だ。あまり聞いたことのない名前だが、手堅いいい演奏をする指揮者だと思う。

そして、この全集には何とおまけに第10番の交響曲が入っているのだ。ベートウベンの没後、遺されたメモなどから、バリークーパー博士という人がベートウベンが新しい交響曲を準備していたようなので、それを復元したとある。

自分としては、半信半疑で、おそるおそる聴いてみると、けっこういける。深刻な重たい交響曲を期待すると失望するだろう。自分の好きな第1,2,4,8番の交響曲の音色に近い性質の曲だ。なんだか、ブラームスの交響曲に似ていると感じたり、いかにもベートウベンらしい音色になったりとけっこう楽しめた。

もっとも、自分は佐村河内守氏の交響曲第一番Hiroshima なども感動的な曲だなと聴いていたのので、自分には芸術的な審美眼はないことは認める。

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