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先般、親戚に山を売ったという話をした。支払いは分割払いだが、親戚の人は、すぐに一回目の振り込みをしてくれた。ありがたい。まさしく、干天に慈雨である。親戚の人は裕福だなと感心する。
これで子どもへの仕送りのお金は、しばらくは心配しなくてよくなった。先週まで、あと数か月で資金切れだと絶望的な気持ちになっていたが、これで今年いっぱいは仕送りは大丈夫だろう。
二回目、三回目の振り込みがあるので、親戚の人が全額を遅れることなく払ってくれたら、子どものこれからの授業料、それと、あと1年9か月分の仕送りは何とかカバーできそうだ。
プラスとして、子どもが就職先を見つけたら、その引っ越し代(たぶん30万円前後か)も払ってやらねば可哀想だとも思う。しかし、それぐらいはアルバイトでお金を貯めるように、子どもに言っておくべきか。口では、「引っ越し代は出せない」と言っておくが、いざ、子どもに泣きつかれたら、仕方ないので払うかなとも思っている。
親戚の一回目の支払いで気分はかなり楽になった。いままで、資金計算をするたびに重苦しかったが、かなり気分が楽になった。昨日は久しぶりにお酒を飲んだ。
さて、親戚の人はあんな辺鄙な山を手に入れてどうするのか。山いじりを道楽にしている人なので、山に行っては、木を眺めたり、枝下ろしをしたりして、楽しむのだろうと思う。
親戚の人の子どもは、あの山を引き継ぐのか。でも、若い世代で山に関心がある人は、ほとんどいないのではと思う。
私自身も少年の頃、親の手伝いで、植林をしたり、草刈りをしたことがある。父親は器用に木に登って枝下ろしをしていたが、私にはそんなことはできない。でも、少しは山に入ったという記憶があるので、少々は山に親しみはある。祖父が山からたくさんの薪を拾ってきて、いろりや風呂のたき付けに使っていた姿を思い出したりもする。
若い世代は山との接点が全くなくなってきている。遺産相続で山が自分の所有になった、と言われても、火星の土地をもらったような気がするだけだろう。
とにかく、自分は先祖伝来の山を売ったわけだ。先祖様からは、不孝者として叱られること必至だが、子どもの学費に運用したと知れば、許してくれるだろう。