2015-11-15

昨日は夜は家族で近くのお好み屋に行く。私は酒は黒霧島のお湯割りを注文する。ちょうどいいくらいの温度で濃度もこれくらいがいいか。しばらくすると、ぼんやりとしてきて、ほろ酔い気分になる。いろいろなことを考える。

昨日は京都太秦にある映画村の中にある美空ひばり座を見てきた。美空ひばりは、かなりお酒を飲んでいた人だと聞く。またタバコも好み、これらは彼女の寿命を縮めたようだ。

美空ひばり座の展示を見るとそのような生々しい話は出てこない。あくまでも、公式の華々しい側面を示すだけだ。彼女のたくさんの歌、映画、そして子供時代から天才歌手としてもてはやされていた彼女の才能が示されている。

美空ひばりの晩年は孤独がつきまとう。1937年に生まれた彼女は、1963年に父親をなくす(ひばりが26歳のとき)、1981年に母親をなくす(ひばりが44歳のときだ)。1982年に親友の江利チエミをなくす(ひばりが45歳)、かとう哲也(実弟)を1983年になくす(ひばりが46歳)、そして1986年に香山武彦(もう一人の実弟)をなくす(ひばりは49歳)である。

ひばりが家族思いであったことは有名なので、晩年に次から次と肉親が亡くなったことは痛手であったろう。彼女のストレスのかかる生活を思えば、酒やタバコに溺れるのは仕方がないだろう。とりわけ彼女と一心同体と揶揄されたくらいに仲の良かった母がなくなったからは、支えるものがなくなり、酒に溺れるようになった。

ところで、美空ひばりは焼酎が好きで「いいちこ」を愛飲していたという。

美空ひばりが愛した焼酎

 美空ひばりさんが亡くなったとき、スポーツ新聞の一つがカラーで大きく「ひばりが最後まで愛し た酒」と、「いいちこ」を取り上げていた。以前、美空さんが「いいちこ」を飲んでいるというのを新聞で見た三和酒類は、美空さんの自宅に「いいちこ」を送った。その後、美空さんから礼状が舞い 込んだ。 「すっかり『いいちこ』のファンになっております」 美空さんからのこの礼状は会社の宝物になっている。「いいちこ」は美空さんの霊前にも捧げられた。http://www.coara.or.jp/hiramatsu/CI/dai3shou.htm

私が昨晩飲んでのは、黒霧島である。「いいちこ」もいい。家には「神の河」のボトルが置いてある。焼酎は自分には悪酔いしないのでいいなと思っている。日本酒は翌朝結構胃が痛む。冬はビールはちょっと冷たい。だいたい2杯を目安に飲んできた。昨晩も黒霧島のお湯割りを2杯ほど飲んだ。

2杯以上になると、次の日は二日酔いが残るようになってきた。肝臓の機能が衰えているのが分かる。血圧も最近は高めになってきて、体重も増加傾向になる。これからは、週に3回ほど、それもコップ1杯だけにしよう。自分の現在の生活はさほどストレスがかかる生活ではない。それゆえに、憂さ晴らしに酒をあおる必要はない。その点はありがたい。

美空ひばりという大スターの表の姿を美空ひばり座で見てきた。しかし、誰でもそうだが、表の顔を維持するためには、相当のストレスがかかる。そのストレスを上手に発散させる必要があるが、酒だけに頼るのは危険すぎる。彼女が散歩とかスポーツなどで発散していれば寿命はかなり伸びたのではないか。

photo credit: shochu iichiko via photopin (license)
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