2015-11-27

今日、橋を渡っていたら工事をしていた。掲示を見たら、「白銀灯をLEDに変える作業をしている」とあった。政府が各企業に対して、省エネのために蛍光灯や白熱灯をLEDに切り替えするように促しているという新聞記事を思い出した。

LEDは電力消費量が1/7~1/8とかなり少ない。また家庭でもLEDは壊れにくい。この切り替えに関してはすべてがうまい話ばかりで結構なことだと思う。しかし、製造業者としては、蛍光灯や白熱灯はすぐに寿命がきて、買い換えの需要があったのだが、売り上げ増大に貢献していたのだが、LEDになれば、買い換え需要が極端に減って困るのではないか。

時代の進歩は著しい。車も頑強になり、なかなか壊れなくなった。今は自分はトヨタのランクスを乗っている。これまで9年間乗ってきたが、今までに何も問題は起こらなかった。そろそろどこかが調子悪くなってもいいかなと覚悟しているが、まったく問題ない。こまめにエンジンオイルを交換しているのが効果を発揮しているのか。車はますます丈夫になっていく。

30年ほど前を思い出す。冬の寒い日はエンジンがなかなかかからないので、チョークを引いて加熱して、十分に暖まってからエンジンをかけたものだった。その昔、50年ほど前は、人々は外側から何かハンドルみたいなものを回してエンジンを暖めていたことを思い出す。車の性能も格段に向上したのだ。

その気になれば、車ももっと長期間使うことができそうだ。しかし、車の買い換えが進まないと製造メーカーは売り上げが伸びないので困るのではと余計な心配をする。将来は車は20万キロや30万キロ走るのが常識化するかもしれない。

歯医者もフッ素を塗るようになってから虫歯の数が劇的に減ったと思う。虫歯の数が減ると患者の減少につながり歯医者にとっても困ることだと思う。それであるから、最近の歯医者は予防医学というか、虫歯予防の医療サービスを提供することで生き残りを図っているようだ。

私の母は50代で総入れ歯になった。母の時代はきちんとした歯の磨き方や歯医者で定期検診するという慣習はなかった。私の時代は歯の磨き方の訓練を受けたり、定期検診を受けるようになった。そのために、自分のこの年、60代の半ばでもほとんどの歯が自分の歯である。

科学技術が進歩すると、それを上手に利用して利益を上げる人もいれば、利用できない不器用な人は失業してしまう。これは世界のどこでも当てはまることであろう。

photo credit: pigeon post via photopin (license)
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