2016-03-06
辻井伸行の YouTube を相変わらず聴いている。私のブログにも動画をたくさん貼り付けて皆さんに紹介したいのだが、自分には著作権のことがよく分からない。YouTube に「標準のYouTubeライセンス」と記してあったら、それをブログにアップして良いのだろうと思うが、もしもCDか何かで発売されている曲ならば、それはやはりマズイかなと考えたりする。著作権觝触を恐れて貼り付けないが、とにかく皆さんはYouTube で検索していろいろと曲を聴いてみることをお勧めしたい。
彼の演奏する曲を聴いてみると、一つの傾向があるように思える。彼はラフマニエフ、チャイコフスキー、ショパンなどを好んでいる。派手な曲が多いようだ。『パガニーニの主題による超絶練習曲』のように、演奏が難解な曲を好んで選んでいるようにも思える。鍵盤を叩いている彼の指さばきを見ていると、視覚障害の人がどうしてこんな難しい曲を演奏できるのかと驚嘆してしまう。視覚障害だから、もちろん楽譜は見ないで暗譜しているのだ。それから、やはり、絶対音感は持っているのだろうな。
彼は、自分自身に対する挑戦としてこれらの演奏の難しい曲を選んでいるのであろうが、それから、やはり好きな曲なのであろう。ただ私は、ラウマニエフ、チャイコフスキー、ショパンなどは華やか過ぎて、ちょっと苦手だなと感じている。60歳代の今の自分が一番好むピアノ曲は、バッバの曲である。
イギリス組曲、フランス組曲、インヴェンション、平均律あたりが、今の自分が落ち着いて聴けるピアノ曲である。軽快であると同時に重厚な、という二つの相反する形容詞が同時に適用される不思議なバッハの曲である。
辻井伸行のバッハ解釈を聴いてみたい。とりわけ、インヴェンション第13番、イギリス組曲2番の第1曲、フランス組曲の第3番などは特にお気に入りの曲であるので、彼がどう弾くのか聴いてみたい。
バッハは若い人が弾いてもいいし、シニアが弾いてもいい。それぞれが、さまになるのがバッハの偉大な点だ。てなわけで、辻井伸行のバッハ演奏を将来、是非とも聴いたみたい。