2016-06-02

週刊文春6月9日号の発売は今日のようである。例によって私自身は購入はしない。本屋で立ち読みするか、ネットで知りえたことをもとに所感をのべる。

この記事のタイトルは、「独走第5弾 姪が怒りの告発、舛添都知事「母介護の大ウソと骨肉の銭ゲバ闘争」「私の政治の原点は母の介護」のはずが…」である。

舛添要一は自分自身の介護体験をもとに、『母に襁褓をあてるとき―介護・闘いの日々 』(中公文庫)と『私の原点、そして誓い―遠距離介護五年間の真実』(佼成出版社)、『母と子は必ず、わかり合える 遠距離介護5年間の真実』(講談社+アルファ選書)等の本を書いている。(私自身は読んだことはない。)

これらの本の中で、自分自身が東京と博多を往復しながら、遠距離の介護をした、と述べてある。『母に襁褓をあてるとき―介護・闘いの日々 』はベストセラーになり、彼は介護や福祉の専門家であるとの評判が高まった。しかし、週刊文春の記事では、施設の関係者が言うには、舛添要一は母親のオムツを換えたことはないそうだ。(たしかに、施設に入っていると、オムツを替えるのは介護担当者である。私自身も施設にいた母親のオムツは換えたことはなかった。この点は理解できる。しかし、自宅にいたときは、私は母親のオムツは私が換えた。母の腕は力がなくなっていて着替えはできなくなっていた)。よって、「母に襁褓をあてるとき」というタイトル自体が事実ではない。

これらの3冊の本では、舛添氏が介護を率先しておこなったように書いてあるが、実際は長姉夫婦に介護を任せきりだったそうだ。時々舛添要一は福岡に帰ってきても、母の顔を1時間ほど眺めるだけで帰って行った。ほとんど介護らしきことはしていなかった(長姉夫妻がそのことを告げている。何かあると、姉は弟を守るのが普通なのに、それどころか悪口のオンパレードである。よほど、彼の家族の間でも人望がないかが分かることである)。

それなのに、舛添は介護体験と称する体験をもとに、3冊の本を書いている。それらの本が売れたことが舛添要一が厚労相になる大きなきっかけであったようだ。

ところで、アマゾンでのこの3冊のレビューは非常に厳しいものがある。スキャンダル発覚の前のレビューは高い評価のものがあるが、この数週間のレビューは最低点の評価であり、舛添要一を罵倒したものばかりだった。

こんな風に、週刊文春は第5弾ということで、舛添要一を叩くその手は緩めない。彼が都知事を辞めるまで続けるつもりなのだろう。彼がやめないで任期最後まで勤めたとしたら、彼は驚異的な神経の持ち主である。

omutu