顔の美醜について
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2016-09-09

人は道ばたで他人と出会うとまず顔を見る。最初は、肩を見たり、指先を見たり、お腹を見たりはしない。とにかく顔を見る。顔を見てその人を判断する。要は顔にその人の情報が一番詰まっているからであろう。顔を見れば、まず男か女か分かる。年齢も分かる。知性的かどうかも分かる。

話をしているときは、その人の目をみれば、その人が自分の話に関心を持っているのか、退屈しているのかが分かる。あるいは、自分を好きなのか、敵意を持っているのかも顔の表情を見れば分かる。

人間は顔の識別に関して非常に観察が鋭い。顔を見て、AさんかBさんか分かる。これは小さいときから人間の顔を区別する訓練をしているからである。人間が猿の群れの中に突然投げ込まれたならば、どれがどの猿か、区分けできるようになるまで、かなりの時間がかかるだろう。

人は顔を見る。そして、そこから最大限の情報を得ようとする。この人は自分の事を好きなのか、この人は頭が良さそうだから年収は600万以上ではないか、目つきが穏やかであるので育ちはいいのでは、口元が人を冷笑するような嫌な人のようだ、などなど、さまざまな事を考える。たかが、鼻や目や口の数ミリの動きからだけど、たくさんの情報が得られるのである。

女性の整形や化粧はその意味では情報攪乱の詐欺行為である。素顔ならば、40歳ぐらいと正しく判断できるのに、化粧することで25歳ぐらいにみえるとしたら、それは人の判断作用を攪乱される行為である。捏造行為である。しかし、それは現在では社会的に許される習慣である。

むかし、英会話学校に行っていたときに、受講者仲間に40代半ばの女性がいた。その人はウーマンリブの戦士であり、女性は化粧すべきでないという主義の人なのだろう、化粧は一切しなかった。40歳半ばの女性が一切化粧をしないでいる姿は、男優位の社会に立ち向かう孤高の戦士という雰囲気をかもしだしていた。

美人の定義とは、その社会でもっとも価値あるとされた特質を情報発信している顔や姿ということであろう。色が白いならば、その人は野外で活動する必要のない階級に属する人であることを示している。歯並びが整っているならば、毎日歯を磨いて手入れするだけの余裕のある家庭に生まれた人であることを示している、などなどである。

そのように一般の人は解釈するから、それゆえに逆手にとって、人が誤判断をするように、整形や化粧法が発達したのである。とにかく、上手に情報を読み取ることは難しいことだ。

女面
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