12月15日は年金の支給日であった。年金は2か月ごとに、偶数の月に支給となる。この2か月という単位がちょっと困る。現役時代は毎月給料の支給があった。現役時代の職場は毎月の15日に支給だったのだ。

昨年までは、15日が近づくと「今月は苦しいけれども、一息つけるな」とホッとしていたものだった。毎月給料日を基軸として金銭の計画を立てていた。給料日を目安に、それまで持ちこたえるように生計の計画をたてていたのだ。

それが、急に2か月単位になってしまった。60日というのは長い。奇数月の15日は何だか恨めしい。「なぜ、お金が入らないのだ。次の年金支給日まで、まだまだ、ではないか」と憤慨する。

もっとも、これは自分が悪いのである。早く金銭感覚を2か月単位にしなければならないのだ。現役時代の毎月支給の感覚を忘れるべきなのだ。

全国にいる何千万という年金生活者も同じだろうが、とにかく将来の展望が見えない生活だ。若い頃の給料ならば、定期昇給か昇進で増えることが予想される。だが、年金生活者には、金銭的な展望がない。金額が増えることはない。そればかりか、介護保険料や健康保険料が増えていくばかりだ。

貯金が減っていく。「あと、何か月持つのか」と何回も電卓をたたいて計算をする。今の貯金はあと何か月も持つのか、冷や汗がでる。

子どもたちが大学を卒業して、就職したら金銭的には何とかバランスが取れそうだ。その日までじっと耐えている感じだ。これがもしも、家族の誰かが病気になったら、どうなるか。私か家内がガンの宣告がされたならば、貯金は少なくなったので、もうすべてが崩壊しそうだ。

でも、そんなことは考えないで、今は日々頑張るだけだと思う。