義姉がガンになってから、家内はかなり神経質になっている。自分自身や私までもガンになるのではという恐れをいだいている。そして、私に生命保険とガン保険に入るように勧めている。

まず、私の年齢は65歳以上である。この年齢で生命保険は意味があるのかと思ってしまう。昨年までは現役で働いていたので、共済の生命保険に入っていた。毎年16万ほど保険料を払い、次の年に、その半分ぐらいのお金が戻ってきた。

定年退職したので、生命保険は解約した。生命保険とは稼ぎ頭がなくなったら、残された家族が路頭に迷わないようするためにかけるものだ。私がなくなったとしても、遺族年金があるので、少ない金額だが、何とか飢え死にはしない程度のお金は定期的に入ってくる。家内はそれで我慢して欲しい。

自分は、それでいいのだろうと思うのだが、家内はやはり心配している。でも、ネットで調べても65歳以上は入れない、あるいは65歳以前から加入していて、その継続の時だけ、認められるケースがほとんだ。もう、自分の年では、保険会社は相手にしてくれないな、という印象だ。


ガン保険だが、これはある程度は有効かなとも思っている。ネットでは、保険会社は、あれこれとうまい理由をつけて勧誘している。しかし、私は健康保険に入っているので、高額療養費制度がある。通常の治療(健康保険が使える治療)を受ける限りは83,400円以上は国が負担してくれる。であるから、月に83,400円ほどを見込んでいれば、それでいいのではと思う。

ただ、重粒子線治療などの高額な先進医療を受けた場合や自由診療(厚生労働省が認可していない抗がん剤を使用するなど)を受けた場合は健康保険では負担してくれない。先進医療は時によれば、何百万円という金額になる。先進医療を保障してくれるガン保険に入るのはいいだろうとも思う。

問題は毎月いくら払うかである。ある保険会社で試算をしてみた。ネットの試算表に自分の年齢を入れる。そして条件は、ガンと診断されたら、まず50万円給付される。入院時は毎日5000円の支給だ。先進医療は2000万円までの保障である。これで毎月9,128円である。これなら入ってもいいかなとも思う。しかし、自分の場合は、血圧が高いので、脳梗塞や腎臓や糖尿病などで、先に発病するかもしれない。

若い頃は悩まなかったことが、この年になると次から次と悩むことが増えてくる。