黒坂莉那さんのオフィシャルブログについての所感を昨日投稿した。ところで、1年ほど前に彼女の動画をYouTube で見たときに印象的だった場面が一つある。

黒坂莉那さんが小学校のクラスメートとお話をしていて、どんな人と結婚したい?という話題になって、「そう、お金持ちの人と結婚したいね」という結論になった。小学生の女の子がお金持ちと結婚したいという風に考えるのか、と自分は意外に思ったのだ。

10年ほど前だ。自分はアメリカ人の女の子(小学生3年生)と話す機会があった。自分は英語で「将来、どんな人と結婚したい?」と何気なく質問をした。そしたら、Definitely I’ll get married to a rich man.(絶対に金持ちの男と結婚するの)が答えだった。小学生がそんな答えを言うのか、と驚いたことがあった。

黒坂莉那さんとクラスメートとの会話を聞いて、そのことを思い出した。その年齢の男の子では絶対に出てこない視点だと思った。

小学生の男の子と女の子の違いは、一方は夢を追うが、一方はかなり現実的であるという点だろう。男の子は、サッカー選手、パイロットになりたいなどという。格好いい仕事に就きたいが、給料などと言う視点はないだろう。ところが、女の子では、活躍して働ける場所は限られている。女の子にとってのロールモデルが世の中には少ない。やはり結婚が一番の現実的な選択になるのだ。

さて、自分はこの年になって、お金の大事さがつくづくと分かった。誰かが言っていたが、「男の通知表は給与明細である」という言葉はつくづくと身にしみる。

年収が1000万以上ならば世間様から「合格」という通知表をもらったのだ。年収が300万以下ならば、「不合格」であり、結婚など考えられない。男には年収という序列・格付けが生涯つきまとう。

同窓会がある。年収で「合格点に達した」連中は意気揚々と参加する。不合格の連中は参加したくない。そもそも同窓会とはある意味で自慢大会ではないか。クラスメート達と比べて劣ると思えば、顔を出したくない。

親戚間でもそうだ。金持ちの親戚がいれば、「あれは俺の親戚だ」と自慢する。貧乏な親戚がいれば、金の無心をされるのではないか、と避けるようになる。


ところで、自分は今はとても金銭的に苦しい。出費を予想して計画的に貯金しなかった自分が悪いのだ。家内からも馬鹿にされる次第だ。自分の甲斐性なさには自分ながら呆れてしまう。

Japanese yen
Olishot / Pixabay