『週刊文春』の今週号の記事「前原誠司、北朝鮮美女のハニートラップ疑惑」だが、これは、さすがに記事にするのは無理だろう。根拠が薄すぎる。ツーショットの写真がその証拠とは強引すぎる。代議士ともなるとたくさんの人と写真を撮る。日本でも外国でも、グループでも、個人でも撮ることがあるあろう。

週刊文春はネタがなくなってきたので、苦し紛れに17年も前の写真を掲載して疑惑があると述べている。しかも何の具体的な事実も提示しないで、ある外国人の女性と一緒に写真を撮っているからといって、「疑惑だ!」と印象付けることに必死になっている。

もっとも私は『週刊文春』は購入しない方針なので、この記事は読んでいない。ネットでの情報で推察するだけだ。であるので、直接読んでみれば、明確な事実が書かれているのかもしれない。(でも、そんなことはないだろう。)

週刊文春の記者たちは、グループを組んで、何かスキャンダルになりそうな政治家や芸能人、とくに芸能人を追いかけて、決定的な写真を撮ろうと一生懸命だ。大の大人が4、5名、狙った芸能人の密会の写真を撮るためだけに一日の大半を費やす。とても、虚しくてバカバカしいことのように思える。

しかし、記者たちの行動はそんな週刊誌を喜んで購入する読者のお金に支えられている。需要があるから供給があるのだ。

政治家のスキャンダルだが、汚職や癒着ならば、実証するのに時間とエネルギーが必要だ。お金の流れの解明、税法などの関係法規の理解など、一週刊誌の力では及ばないことが多い。ところが、性的なスキャンダルならば証拠の写真が一枚あればいい。しかも性的なスキャンダルならば、読者は大喜びで、たくさんの冊数が売れる。

公のこととプライベートなことは分けて考えるべきだろう。前原代表は公的な仕事がある。健全な野党を作り上げて、自民党と競えるだけの政党に育てる仕事だ。その仕事に邁進すればいいだろう。週刊誌はその邪魔をするべきではない。

とにかく『週刊文春」は困った雑誌だと思う。文春砲とおだてられ、さらに大きなネタはないかと無理なネタ、強引なこじつけのネタを掴んでしまった、と感じる。