このところ、コンビニなどでは「恵方巻き」の宣伝がすごかった。コンビニに寄るたびに、「恵方巻き予約します」という大きな掲示が目立っていた。あんなもの誰が買うのか、と常に思っていた。コンビニの業者に扇動されつ人たちだけが買うのだろう。「恵方巻き」はアホだけが買う「阿呆巻き」だと思っていた。

昨日、あるショッピングモールに行った。食品売り場のコーナーで恵方巻きを売っていた。たくさんの人が集まって、恵方巻きを買っていた。

写真を一枚ほどとる。節分の文字も見える。恵方巻きと節分は関係するのか。無関係ではないか?さらには、恵方巻きはある方向を向いて丸かじりをするといいらしい。今年は、南南東の方角だそうだ。誰が決めたのだ?

コンビニやスーパーは売り上げを伸ばしたい。クリスマス、正月、恵方巻き、節分、バレンタイン、母の日、などと次から次といろいろな行事を考え出す。毎週を何かの日にしたいようだ。その度に何かを売りつけようとするのだ。それに応じて、買い物をしていたら、お金がいくらあっても足りないではないか。

財布の紐はしっかりと抑えて、マスコミに扇動されないようにしたい。流行りものの宣伝に乗せられないようにしたいと思う。

さて、昨日だが、家内が恵方巻きを見て、「一個ぐらい買おう」と言っていた。自分は心の中では、「値段は割り高だろうし、不要だ」と思ったが、黙っていた。家内は一個を選んで買い物カゴに入れた。しかし、しばらくしてから、「値段が高い」と言って商品を戻し、代わりにイナリのセットを買っていた。これならば、値段は普通であった。

さて、もうじきバレンタインの時期だ。あんな糖尿病の元になるようなチョコレートを多量に送りつけられる男性は大変だな、と同情する。怖いのは、恋人間で、「チョコレートを送らないと失礼である」という風潮が生まれることである。今では、彼氏がいる女性はチョコレートをプレゼントするのは常識化している。それをしないと、気持ちがないということになり、破局の危険が生まれてしまう。

コマーシャリズムに踊らされるのは、それがお遊びだと知って踊らされるのはいいが、いつの間にやら心底から踊らされてしまう。これはとても危険なことだと思う。