このところ話題になっているのは西城秀樹の早すぎる急逝である。私は驚いた。私よりも4歳ほど若いし、彼のイメージは「若さ」であった。とにかく、Young Man のヒットが忘れられない。そんな彼も60歳を超えてからの姿はかなり衰えが目立つようになっていたのだ。

彼が公の席に出るときは、スタッフに手を取られて、そして歌うときは、腰掛けながら歌うという風に、若い頃の彼の熱演ぶりからは想像もできないほどに静かな動きになってしまった。

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西城秀樹の還暦記念コンサートをネットで見てみた。野口五郎がお祝いに駆けつけてきて励ましていた。その時は、彼はやや動きは散漫であったが、脳梗塞からのリハビリの成果があり、十分に観客を楽しませてくれたようである。西城秀樹、回復か!という風にも思えたのだ。しかし、本当は病魔はもっと深く進行していたようだ。

若くて健康の象徴のような彼が脳梗塞によるマヒに悩まされるようになったのは、ヘビースモーカーであったこと、そして暴飲暴食が原因だったようだ。若くて、女性にもてて、お金があれば、芸能人の生活はどうしても不規則になる。自制して、きちんと生活ができる芸能人はほとんどいないのではと思う。

私は村田英雄の人生を思い出した。彼は酒が好きで糖尿病の診断が出ても平気で酒を飲んで両足切断となった。そして、西城秀樹だが、一日4箱のヘビースモーカー、高血圧で、暴飲暴食であり、医者からは養生を勧められたが、自信の健康を過信して、医者の忠告は聞こうとはしなかった。

政情秀樹は48歳の時に最初の脳梗塞をおこして、身体がマヒして言葉のろれつが回らなくなった。でもこのときは懸命のリハビリである程度は回復している。さらには56歳の時には脳梗塞が再発している。このときも、リハビリである程度は回復している。病院での懸命なリハビリなどと、西城秀樹の後半の人生は病気との闘いであった。

昔、元気だった芸能人の年取ってからの様子を聞くと、やはり寂しくなるし、それに自分のことも振り返って恐ろしくなる。自分も高血圧だ。糖尿病は境界型である。西城秀樹は48歳で脳梗塞ならば、私の年齢から言えば、いつ脳梗塞になってもおかしくない。西城秀樹はリハビリをするだけのお金があった。私は何もお金もない。リハビリをするために入院もできないだろう。いったん発病すれば、それで人生お仕舞いだ。そんなことを考えると、自分にできることは、節制して、発病しないようにと気をつけることだけだ。